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恋愛経験ゼロで結婚した女性、夫の異常さにも「結婚はこんなものかと…」

 配偶者・交際相手からのDV(暴力)についての相談は年間10万6110件にのぼり、うち98%は女性からの相談です(平成29年4月~30年3月、配偶者暴力相談支援センターへの相談件数)。  1992年から「離婚110番」を主宰する澁川良幸氏(離婚カウンセラー・夫婦問題アドバイザー)のところにも、DV相談は数多く寄せられるそうです。そこで、澁川さんの話をもとにケースを再現しました。
DV夫

写真はイメージです(以下同)

デート経験もない女性が、駆け落ち同然で…

「親戚のユミ(仮名・32歳)が、入院するほど酷いDVを夫から受けて、危機一髪でした」と声を震わせるOLのA子さん。 「ユミは30歳のとき結婚して関東地方に移り住みましたが、結婚式も披露宴もなく、まるで駆け落ち同然でした」  ユミさんはおとなしい性格で、これまで男性とデートをしたことがないほど、恋愛経験が乏しかったそうです。 「でも20代も終わりになると、結婚を意識するようになったユミが、婚活パーティーで知り合った15歳年上の教師から、アタックされたんです。初めて男性にデートに誘われて優しくされ、プロポ―ズされると、飛び上がって喜んだそうです」 指輪 ところが、ユミさんの両親は、挨拶に来た男性に「何かが怪しい…」と不信感を抱いたのです。 「両親はユミに『もう少し付き合ってみてから、結婚を考えたら?』と、延期を提案したんですが、ユミは男性が住んでいる地方都市で入籍してしまいました。ところが、教師だと言っていたのに、実は予備校の講師だったと後でわかったんです。両親がおかしいと睨んだように、嘘つきでした」

DVや外出禁止にも、「結婚はこんなもの」と思ってた

 さらに、結婚してすぐに夫のDVが始まったのです。持ち金を没収されて外出も許されず、ユミさんはほとんど軟禁状態だったと言います。 「恋愛経験が一度もないユミは、DVや外出禁止も『結婚すると、みんなこんなものだろう』と思い込まされていたんです」  ある日、いきすぎたDVでユミさんがケガをし、夫はあわてて救急車を呼びました。搬送された病院で、傷やあざだらけの彼女の体を見て、病院側はDV疑惑を持ったそうです。そしてこっそりユミさんから実家の連絡先を聞き出して連絡。すると両親が駆けつけて、変わり果てた娘に、驚いたそうです。 「ユミの両親は娘の姿を一目見て、何が起こったのかを察したんです。そして医者の指示のもと、すぐに実家に連れ戻しました」  連れ戻されたユミさんは、両親と一緒に警察へ。DVや外出禁止、お金の没収も「結婚すると、みんなこういうものかと…」と発言すると、ユミさんの母親は泣きだしたそうです。 「お父さんは一度も私に手をあげなかったし、外出しても何も言わないし、生活費やお小遣いも渡してくれるのよ。これが普通の夫婦の姿なの」  母親の必死の説得によって、ユミさんはやっと自分の結婚生活が異常だったとわかったそうです。 「DV夫は、ユミに対する行為を否定しますが、両親は離婚届けを叩きつけました。そして『男を見る目がなかった娘にも落ち度がある』という理由で、世間にDVをばらさない代わりにユミの夫に離婚を迫り、慰謝料100万円で離婚が成立したんです」  慰謝料100万円とはずいぶん安いと思われますが、一刻も早く離婚を成立させることを優先した結果だそうです。
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やさしく、男馴れしていない女性は気をつけて!
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