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花粉症対策しすぎて変質者扱い?サングラスにマスクだけじゃなく…

 今年は寒い日が続いたせいか、桜の見ごろも例年よりも遅めでしたね。皆さん、ゆっくりお花見シーズンを楽しむことができたのではないでしょうか。  けれど、そんな楽しい季節に苦しみを伴って外出しなければならない人々もいます。それは「花粉症」の方々。
春 花粉症

写真はイメージです(以下同じ)

 特に女性はクシャミや目の痒みでメイクが崩れたりするので余計に大変な側面があると思います。  今回お話を聞いたM子さん(29)も、そんな花粉症を患う女性の一人。今年はその症状が特にヒドく、周囲からは病院に行くことをすすめられるほど。  それでも「病院に行くほどではないはず」「花粉を自力でガードすればどうにか大丈夫」という謎の精神論と市販の薬で乗り越えているそうです。 「最近はマスクに度付きサングラスで会社に出勤しています。目薬に鼻スプレー、薬を駆使しながら何とか通常の生活を送っているような感じ。休日もなるべく外には出ないようにしました」

お花見は楽しみで絶対に行きたかった

 ところが、M子さんにはそれでもどうしても出かけたいイベントがありました。それが「お花見」。桜の咲く季節、外でお酒を飲みながら友達と過ごすことはM子さんにとって一年で一番と言ってもいい楽しみなのだとか。 「去年までは特に問題なく参加してきたのですが、今年はさすがに無理かもしれないと一瞬心が折れかけました。でも、やっぱり行きたいので今年は完全防備で挑むことに決めたのです」  当日のM子さんの服装は、完全に“VS花粉”の重装備。サングラスにマスクは当然のこと、髪の毛に花粉が付かないようにニット帽を被り上着はナイロン地のパーカー。  さらに寒さ対策のため持参した大きなブランケットに包まっていたそうです。想像するだに、その姿は完全に不審者……。 花粉症「しかも、その時少し風邪を引いていたので喉がガラガラ。マスクでくぐもってオネエっぽい声になってたんですよ。  その日のお花見は友人主催で初対面の方もたくさん来る大規模なもの。あまりしゃべれる状態でも無かったので、2時間くらい桜を堪能してから早めに帰宅をしました」

後日にべつの飲み会で再会しても皆「誰?」

 しかし、彼女のビジュアルは思いのほか他の参加者に強い印象を残していたそう。  後日、別の飲み会でお花見に参加していた人たちと再会したM子さん。「この間はどうも~」と挨拶をしたのですが、みんな「?」といった表情に。 飲み会「それもそのはずですよね、当日の私の顔はみんなから全く見えてないし、ほとんどしゃべりもしなかったんですから。  しかも、その時みんな口をそろえて『一瞬、変質者だと思って話しかけるの避けちゃってたわ……』なんて言ってたんですよ!あれは悲しかったですね~」  この件で「やせ我慢はよくない」と判断したM子さん。来年からは精神論をぶってないで早めに病院にかかり、花粉におびえることのない花見を満喫したいと語っていました。  皆さんも、花粉対策に重きを置きすぎて変質者に間違えられないようお気をつけください…なんてね! ―シリーズ「春のトホホ」体験談― <文/もちづき千代子 イラスト/やましたともこ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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