味の素、顆粒だしetc.を堂々と使うべき理由/料理研究家リュウジさん
昔は全くの“無添加派”だったけど
リュウジ「いえ、僕はもともと全くの無添加で料理を作っていたんです。うま味調味料なんて使うやつは、料理人の名折れだと思ってた。
でも、うちの家族が味の素とか顆粒コンソメとかバンバン使う家庭だったんです。だから、僕の料理はおいしくないって言われました。全部イチから作ったのに(笑)。
何のために作るのか考えたときに、『おいしいと言ってもらわないとまったく意味がない』と思ったんです。永久に自分一人で食ってるのなら全然いいんですけど、みんなが共感できる味付けにすべきだ、と。
だから、至高の一品っていうのはあんまり考えてないです。もちろん、そういうのもすごいと思いますよ。イチから出汁を取って塩だけで味付けしたおすましだったり、ほんと丁寧に作ったお味噌汁を楽しむっていう趣向はものすごいわかります。自分がもともとそうでしたから」
――そういう無添加派の人に批判されても、気にしない?
リュウジ「ええ。僕は無添加を通り過ぎてから、あえて人工調味料を使ってるので、強いですよ。
イチからラーメンを作ったことも何回もありますけど、やっぱり無添加の出汁だと味が安定しないんですよ。鶏でも個体差がある。だから、人工的なものを入れた方が味が安定するし、誰が作っても失敗しないんです」
レシピ:ペッパーチーズ枝豆
●材料
むき枝豆(冷凍):1袋(180g)
オリーブオイル:大さじ1
ニンニク(みじん切り):1かけ
バター:10g
顆粒コンソメ、塩:各少し
粉チーズ、黒コショウ:各適量
●作り方
1.フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて中火にかけ、香りが立ったら枝豆を加える
2.バター、顆粒コンソメ、塩を加えてさっと炒める
3.器に盛り、粉チーズと黒コショウをふる
<取材・文/和久井香菜子>
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ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表
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