1秒で料理上手になるには…出す時の「セリフ」で決まる/料理研究家リュウジさん
Twitterから登場し、いまブレイク中の「料理のおにいさん」リュウジさん(1986年生まれ)。レシピを紹介するTwitterはフォロワー60万人、書籍『バズレシピ』シリーズ第3弾の『バズレシピ 太らないおかず編』(2019年1月刊)も発行部数5万部と好評です。
リュウジさんインタビュー、最終回をお届けします。

――リュウジさんが他の料理研究家と違うのは、レシピに自分で「悪魔的にうまい!」とか書くところだと思うんです。
リュウジ「そうなんです(笑)。例えば、RedBullって栄養ドリンクのキャッチフレーズは『翼をさずける』なんです。でも、そんなわけないじゃないですか、翼なんか生えないですよね。
僕の料理も同じです。自分で『涙が出るほどおいしい』とか書きますけど、実際おいしいんですけど、さすがに涙なんか出ない(笑)。でもそう言われると試したくなりませんか?」
――確かに!「イマイチだけどよかったら…」と言われるよりは、めちゃくちゃ試したくなります。その発想の元は?
リュウジ「ひとつは、僕がもともとサービスマンだったから。ホテルマンを4年やって、料理を運ぶこともあったんですけど、『こちらは××産のお野菜を使っています』とか、言うと言わないのでは、お客さんの反応が違うんです。味覚って、先入観で変わってくるんですよ」
――じゃあ、私たちも彼氏とかに料理を出す時、「むっちゃおいしいから」と言ったほうがいですね。
リュウジ「絶対そうです! それが、料理がうまくなったように見える、一番手っ取り早い方法です。
例えば、『サバ缶の即席あら汁』というレシピがあるんです。出す時に『サバ缶を味噌汁に入れただけなんだけど…』とか言うより、『これが完璧に、あら汁なのよ!』と自信たっぷり出すほうが絶対いいです」
●レシピ:サバ缶の即席あら汁(『バズレシピ 太らないおかず編』より)
・材料(1人前)
サバ水煮缶 0.5缶(75g)
市販の「白だし」 大さじ0.5
水 170ml
みそ 大さじ0.5
長ネギ 3~4cm
・作り方
1.鍋にサバを缶汁ごと入れ、白だしと水を加えて中火にかける
2.沸騰直前にみそを溶いて火を止め、小口切りにした長ネギを散らす

リュウジさん
出す時に「これ、めっちゃ美味しいから!」と断言しよう
