――オーバーな表現に振り切ったきっかけはあるんですか?
リュウジ「数年前、Twitterでレシピを公開していたら、出版社から書籍化したいと連絡が来たんです。でも『フォロワーが足りない、10万は欲しい』と言われて。当時のフォロワーは1万。一度は無理だと思って落胆したんですが、だんだん怒りに変わっていったんですよね。
向こうが言っているのは『将来的に発言力ができたらうちから出すよ』で、相手は何のリスクも負ってないし、何もしていない。だから僕は『フォロワー10万人にしてやる!』と決意したんです」
――確かにそれは腹が立つかも……。
「それでバズったレシピを集めてみたら、どれも売り文句があったんですね。『悲鳴を上げるほど美味しかった』とか、『何と何が美味しいから、勝利が約束されてる』とか。味覚ってそういうものですよね。『この人のお墨付きだから』と聞けば、美味しいと思える」
――最近で、すごくバズッたレシピはありますか?
リュウジ「去年11月の『無水油鍋』ですね(いいね!数は37万)。本当においしいんですが、『一滴も水を使わない、
鍋の常識が変わるくらい旨かった』と書いたのがよかったんですかね。『じゃがアリゴ』の次にバズッったはこれです」
●レシピ:無水油鍋(リュウジさんtwitterより)
ニンニク2片をごま油大さじ3で炒め、白菜250g、豚バラ200gを乗せる。
酒大さじ3、白だし大さじ1入れてフタをして、クタッとするまで弱火で煮るだけです。
「香りとコク、旨みが半端ない。ポン酢か塩で召し上がってください、マジで損はさせません」(リュウジさん)