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肥満の原因は栄養不足だった。料理嫌いでも「地味ご飯」でやせる方法

「ダイエットは流行病」。ドキッとする一言からはじまる『ダイエット事典』(飛鳥新社)には、体作りを根本から整える知識がいっぱい。著者の森拓郎氏は運動指導者であり、これまで30冊におよぶボディメイクの本を出版しています。 『ダイエット辞典』「ダイエットの本質は健康的な体をつくるための食事のしかた」と提案する本書には、過酷な筋トレや食事制限は一切載っていません。なぜなら「ほとんどの肥満の原因は『運動不足』より『栄養不足』」だからです。

甘いものがやめられないのも栄養不足

 飽食の時代に栄養不足? と驚くなかれ。朝食はコンビニの菓子パンにテイクアウトのコーヒー、昼食は丼物かパスタなどの単品料理、残業明けの夜食はダイエットも兼ねてグラノーラバーだけ、こんな食生活をしている人もいるのではないでしょうか。
甘いものがやめられないのは栄養不足だから

写真はイメージです(以下同)

「現代人の多くは、エネルギーとして余りやすい精製糖と粗悪な油を取りすぎている傾向にあります。だから代謝機能も低下して、太りやすくなるというわけです」という本書の見解は、私もちょっと耳が痛かったです。  とはいえ、精製糖や粗悪な油が使われているのは、私達が大好きな安いスイーツ。そもそも甘いものがほしくなる衝動って、どこからくるのでしょう? 本書によると、理由はふたつありました。  まずひとつ目は、「カロリー不足。食事が貧相だから、甘いもの(=お菓子)で補いたくなる」。ふたつ目は、「ミネラルやビタミンなどの栄養不足。特にビタミンB群やマグネシウムは糖代謝に関わるので必ず充実させたい」。  なるほど、つまり栄養が足りていれば、甘いものに対する欲求も自然と減ってくるわけです。  普段の食事内容にも、注意が必要。手軽で便利でおいしい、パスタやラーメンやうどんといった「麺だけ食」でも栄養不足は加速するというのです。本書いわく「麺だけを食べていれば『糖質の塊』を食べているに過ぎません。健康的にヤセたいのなら、たんぱく質に富んだ具を足すべきです」。  食べる時も麺以外の具から先に食べるのがコツ。「麺を食べ始める頃にはお腹も満たされてきているので、早食いを避けられます」と本書が言うように、少しの工夫と習慣が、無理なくヤセる秘訣なのです。

具体的には何を食べればいいの?

 理屈はわかるけど、一汁三菜とか1日30品目摂取とか、かなり難しいのも事実。そこで本書がおススメするのが、「地味ご飯」です。 栄養不足にならないためには「地味ご飯」がおすすめ朝食にご飯1杯と卵1個、納豆1パック(50g)で、栄養バランスが完璧にとれます」と昔ながらの「地味ご飯」に太鼓判! 「これに具材入りの味噌汁を足せば、さらに栄養を強化できます」と猛プッシュ。ついでに「ご飯を玄米か麦飯にできればなおよし」ということですが、すべてを網羅できなくても、「ご飯+卵+納豆」ならできそうじゃないですか。  極端な話、この3品をすべてお茶碗に投入して混ぜてもいいのです。朝でなくても、1日1食「地味ご飯」に変えるだけで栄養不足が解消し、ラクにヤセられるならかえってお得じゃありませんか。
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「そばは太らない」ってホント?
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