いまでもアムロ眉、デコルテ露出しすぎ…海外生活長い人あるある?
海外生活が長いと、メイクやファッションが、一昔前の日本の流行で止まってしまいがち。一時帰国した時に、「なんだかダサい人」に見えてしまうことがあるんです。
米国生活15年目の筆者は、帰国前に念入りに日本のファッション誌チェックをして準備しておくようにしていますが、それでも毎回、やれファンデーションの色が変だやれバッグやアクセが一世代前に流行ったものだと、さんざんダメ出しをされます。
還暦を過ぎた母親からダメ出しをされた経験を持つのは、アメリカ暮らしが21年目となる杉山真理子さん(仮名・45歳)です。
渡米してすぐにアメリカ人男性と授かり婚。以降、手のかかる男の子2人を育てながら主婦業に専念してきたため、これまであまり帰国する機会もなく、ましてやメイクやファッションを気にする暇などない忙しい日々を送ってきたといいます。
「数年ぶりに息子たちを連れて茨城の実家に帰った時のことです。駅まで私たちを迎えに来てくれた母が『長旅ご苦労さま』『元気だった?』のねぎらいの言葉よりも先に、『あんたの眉、ババくさいね』と言ったのにはショックを受けました」
日本を出たのは1998年。ちょうどアムラーの流れを継ぐ細い眉が流行っていた頃だったそうで、見とがめられたのは超極細眉でした。
「私自身、日本の最新事情にうといのは分かっていました。でも、若い子から言われるならまだしも、60歳をとうに過ぎ、日頃ノーメイクで畑仕事をする母からそんなことを言われるとは思っていませんでしたから相当ヘコみましたよね」
これを機に心を入れ替え、ネットで流行りのメイクやファッションを研究しまくっているという狩野さん。おかげで近頃は「ドゥ・ラ・メール」などの高級コスメにも興味が湧き、お金がいくらあっても足りないそうです。
渡米歴10年の山下由美さん(仮名・37歳)は、昨夏、日本で参加した同窓会に着ていく服選びでしくじってしまったと語ります。
「普段アメリカでしているのと同じ感覚で、短めのスカートと胸元が大きく開いたトップスを合わせて同窓会に行ったところ、男性陣からは『色っぽくなったね』といやらしい目で見られ、女性陣からは『この年齢で膝上丈のスカートなんてすごい自信だね』とイヤミを言われてしまいました」
どんな体型でも自分を恥じることはないという「ボディポジティブ・ムーブメント」が盛り上がるアメリカでは、暑い夏はとことん肌を露出して体温調節をし、大きな胸の谷間を惜しげもなく披露するファッションが当たり前。
そんな国で長年過ごしてきて、日本の慎(つつ)ましやかな文化をすっかり忘れてしまったようだと苦笑いします。
「こちらでは夏になるとお店に置いてある商品も露出高めのものが多くなるんです。だから私のワードローブも胸元の切り込みが深いトップス、それに短めのボトムスばかり」
同窓会当日は中にキャミソールを着ていったそうですが、それでも「デコルテを見せすぎ」「あざとい」と言われてしまったとか。
「これからは夏に帰るときは日本用に服を新調しないとダメだな、と思いました」
アムラー風“極細眉”に60代ノーメイクの母親からダメ出し

デコルテを出し過ぎ、同級生から「あざとい」とイヤミ

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