もう食べ飽きた…「作り置き」で失敗しない秘訣3つ
こんにちは。ビューティーフードアドバイザー・ヨガインストラクターの高木沙織です。
自炊は健康やダイエット、美容のサポートだけでなく、外食と比べて食費を抑えられるなどいいことづくめ。だけど、毎日料理を作るのは面倒だという方も少なくありません。
そこで役に立つのが“作り置き”……、なのですが、実は筆者、作り置きでの失敗が数々あります。みんなはどうなのかなと、ヨガレッスンに通ってくださる生徒さんやイベントの参加者に聞いてみたところ、「分かる―!」という失敗談が続々と。
今回は、実話に基づいた「私の作り置き失敗談」と、その解決策を紹介していきましょう。
一番多かった作り置きの失敗は、「全部食べちゃった!」。作り置きをするときは、大体2~3日分くらいの量を目安に料理をしますよね。A子さんはそれを容量の大きな保存容器に詰めたと言います。そして、当日分を取り分け美味しく完食。
ここまではよいのですが、「冷蔵庫にまだ食べ物がある」という考えがずっと頭から離れず、翌日分、翌々日分まであるであろう作り置きをペロリと食べてしまったのだそう。作り置きの最大のメリットである“すぐに食べられるものがある”という点が、裏目に出てしまったのですね。
かくいう筆者もこの失敗、もちろん経験済みです。一日分の食費が高くついたうえに、摂取カロリーもオーバー。作り置きをするときは、「一日分の食べる量を守る」意志の強さも必要になってくるでしょう。加えて、小さい保存容器を使用して一食分ずつ分けるのもよいかも。
もし、日頃から食べることが大好きだという方は、作り置きからの一気食いには要注意です。
仕事が忙しくしばらく外食やお惣菜生活が続いたB子さんは、むくみや肌荒れが気になり始めて作り置きを取り入れることを決めました。比較的時間のある休日の夜に品数も量もたくさんの料理を作り、それを容器に移して冷蔵庫へ。食べ物で埋め尽くされたその様は圧巻だったと言います。料理が気分転換になり、作っているうちに楽しくなってしまったそう。
また、実際に作った料理は毎日の朝食もしくは夕食として順調に食べ進めていった……はずが、減らない! そう、作りすぎて食べきれないパターンです。週の半ばにもなると、「これ、いつまで食べられるかな?」と不安に感じるように。結果、せっかくの料理を無駄にしてしまうことが多いのだとか。
さらには、忙しさから、先週・先々週に作って残った料理も冷蔵庫のなかに身を潜めている始末。「何の容器だろう」とフタを開けると見たこともないカビがビッシリ……。という恐怖体験まで語ってくれました。
作り置きは安全に食べきれる量だけ作る、これ鉄則ですね。作った日にちをラベルで貼る、そのラベルを色分けする、冷蔵庫内の配置を工夫し早く食べなくてはならないものを手前にするなどしてもよいでしょう。
最後はC子さんの体験談。「飽きちゃった!」この一言でした。というのも、作り置きは数品を数日分作っておくため、言ってみれば「同じものを数日間食べ続けなくてはならない」のです。
「あー今日もまたこれか」と、食べる楽しみがなくなってしまったC子さんは、調味料やスパイスを使用して味を変えて食べたけれど、「私には作り置きは合っていない」と一度きりでやめてしまったのだそう。毎日違うものを食べたいC子さんにとってはちょっとツラい作り置きの思い出となってしまったようです。
筆者は同じものを数日間食べ続けることを苦に思わないのですが、例えばポトフや野菜スープを作ったら。初日はそのまま、二日後はパスタの麺を加えてみたり、ミネストローネ風に味付けを変えてみたりしてアレンジをほどこして最後まで美味しく食べきるようにしています。
献立は、「これは何に変えられる?」と考えてから決めれば、飽きずに食べきることができるでしょう。
ここでは失敗談をお話ししましたが、上手に付き合えば体にもお財布にも優しい作り置き。みなさんもぜひ、参考にしてみてくださいね。
<文/高木沙織>
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高木沙織
「美」と「健康」を手に入れるためのインナーケア・アウターケアとして、食と運動の両方からのアプローチを得意とする。食では、発酵食品ソムリエやスーパーフードエキスパート、雑穀マイスターなどの資格を有し、運動では、骨盤ヨガ、産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、Core Power Yoga CPY®といった資格のもと執筆活動やさまざまなイベントクラスを担当。2021年からは、WEB小説の執筆も開始。Instagram:@saori_takagi