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ぶら下げスマホケースが謎の先端ファッションに。社員証ホルダーみたい?

 スマートフォンをファッションの一部として取り入れるストラップ付きの高級ケースが続々と登場し、反響を呼んでいます。  一見すると社員証ホルダーか水筒を首からぶら下げているようにしか見えないのですが……、米紙によると今後拡大するかもしれない話題のマーケットなのだとか。なぜ今流行っているのか、どんな商品があるのかを紹介します。

ファッションの一部になったストラップ付き高級スマホケース

 とはいえ、ガラケーの時代から携帯電話を首からぶら下げるためのネックストラップは存在していました。試しに「スマホ、ネックストラップ」と日本語で検索してみると、今でもビジネス用を中心に様々なストラップが出てきます。  では、なぜそれが今ごろ話題になっているかというと、ストラップの先にデザイン性の高いケースを付けた“ネックレス型”や斜めがけの“ウェストポーチ型”を人気メンズブランドが次々に発売、スマートフォンをファッションの一部にしてしまったからなのです。
 2018年に各地で開かれたファッションウィークでイケメンモデルたちがスマホケースを首からぶら下げてランウェイを歩く姿が目立ったことを受け、米『ウォール・ストリート・ジャーナル The Wall Street Journal』は「スマホを着る:最新とんでもトレンド」と題したネット記事を今年5月に投稿しています。  同紙によると、アメリカ国内の成人の平均スマートフォン利用時間は2時間22分という調査結果が出ているとか。スマートフォンが私たちの生活に必要不可欠なアイテムになり、アクセサリーというよりも暮らしの一部になってしまっていることを指摘。ウェアラブルなおしゃれスマホケースが潜在的に必要とされていたと分析しています。
 また、すでにネックストラップ付きのケースを利用している男性たちからの「ポケットに入れる物を少なくしたい」という声を掲載し、スマートフォンが年々大きくなりジーンズやジャケットのポケットへの収納が難しくなっている点も流行の理由として指摘しています。

プラダは6万円超え、ボッテガは9万円超えのスマホケース

「サフィアーノ」レザー スマートフォンケース ¥64,800(画像:プラダ公式オンラインストアより)

「サフィアーノ」レザー スマートフォンケース ¥64,800(画像:プラダ公式オンラインストアより)

 一方、米国版『ビジネス・インサイダー Business Insider』では「奇妙な新トレンド」と題して、ベルサーチェ(※注:ベルサーチは2018円10月よりカタカナ表記をベルサーチェと変更)のメデューサロゴが光る875ドル(日本未発売)のケースやプラダのレザー製(6万4800円)、特大サイズの社員証ホルダーにしか見えないPalm Angels(パームエンジェルス・1万3623円)などを紹介。
イントレチャート ナッパ ウェアラブルポーチ 97,200円(画像:ボッテガヴェネタ 公式オンラインストアより)

イントレチャート ナッパ ウェアラブルポーチ 97,200円(画像:ボッテガヴェネタ 公式オンラインストアより)

 他にも、ボッテガヴェネタは「ウェアラブルポーチ」としてiPhone XS Max収納可能なケース(9万7200円)、リーズナブルなところではZARAがレザーケース(3990円)、スタッズ付き(2990円)、ポリウレタン素材(1990円)を発売しています。
防水加工入り携帯電話キャリーケース 2,490円(画像:ZARA公式オンラインストアより)

防水加工入り携帯電話キャリーケース 2,490円(画像:ZARA公式オンラインストアより)

 現在発売されている商品はメンズものが中心ですが、女性用を発売するブランドもあり、女優のケイト・ハドソン(40)やゼンディヤ(22)は既にLA発のブランドBandolier(バンドリヤー)が発売する女性用のストラップ付きiPhoneケース(1万1664円~)を愛用しているそう。
【iPhone 6 Plus - 8 Plus】EMMA ROSE WAVEエマ ローズウェーブ(画像:バンドリヤー公式オンラインストアより)

【iPhone 6 Plus – 8 Plus】EMMA ROSE WAVEエマ ローズウェーブ11,664円(画像:バンドリヤー公式オンラインストアより)

 スクリーン部分に透明な窓を設けて表示をチェックできるようにしているタイプもありますが、基本的にはスマートフォンを完全に覆い隠してしまうタイプが多いことからも、機能性より見た目を重視のブランドが多いことが分かります。
 今はまだまだ一部のファッショニスタの間でしか流行っていませんが、もしかしたら大きなブームはやって来るかもしれません。 Sources:「The Wall Street Journal」「Business Insider」 <文/橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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