欲望や感情を制限することを日々強いられている社会ですが、それを追求しすぎると人間ではなくモノになってしまいます。人と人が繋がっていくのは、肉体や物理的なものだけではなく、そこに付随する欲望や感情です。あなたはオナニーでは満たされないんですよね。ではもし、精巧なロボットやオモチャがあったらそれで満たされると思いますか。
やっぱり生身の人間じゃなきゃヤダと思うなら、相手に欲望や感情を求めているし、それは自分の欲望や感情も重要視しているということになります。
更年期によって女性の性欲がどのように変化するのかを、正直なところ僕は専門的にわかっていません。でも、おそらく人それぞれなのではないかと思っています。男女の性差や年齢による変化の傾向はありますが、
性に関することは最終的には個人それぞれです。つまり、誰もがつねに初めての事と向き合うのですから、自分で経験し手探りで学習していくしかないんです。
繰り返しになりますが、ご自身の性欲との向き合い方は、その欲望や感情がご自身の核になっていることをそのまま受け止めてください。その上で、どのように満たしていくかの選択肢を出来る限り多く持ちましょう。僕の経験上、1人の相手でまかなおうとするのは、時間とともにお互いに無理が生じてきます。
とは言え、
旦那さんにとって負担になっているかどうかは、旦那さんに聞かなければわかりません。しかも、当事者間で本音を伝え合うのは日常の信頼関係がなければ難しいです。おそらくあなたたちご夫婦はできるでしょうから、旦那さんに思い切って聞いてみましょう。もしも少しばかり負担になってるというなら、旦那さんに無理な時は無理と正直に言ってもらうようにしましょう。
もちろん、そう言われたらあなたは悶々とするでしょうが、無理しながらセックスされるよりはマシなはずです。で、筋トレをするのです。もちろん
性欲が満たされるわけではありませんが、肉体が疲れれば寝れます。できたら旦那さんにも一緒にしてもらい、筋トレをすることで精力増強の二次効果を狙っちゃいましょう。
それと最後に、僕から旦那さんに伝えたいのは、「性欲が強まった奥さんにかけた『そんな人もいるよ』という言葉が間違っていますよ」です。正しくは「
そんな時期もあるらしいよ」です。更年期には終わりがくるし、奥さんは特別な性欲の持ち主ではありません。「そんな人」という言い方は、受け入れているようで、奥さんに罪悪感を持たせます。奥さんは自身の性欲と向き合う知性を持ち、旦那さんのことを思いやる愛情深い方です。旦那さんにも見る目があったんです。今まで通り、お互いに真摯に向き合い、自分に正直でいてください。
森林原人さん
<文/森林原人>
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