では最後に、愛玩動物飼養管理士・キャットスペシャリストである筆者からもひとつ、猫にまつわるクイズを。
【Q.抱っこ中、降ろしてほしいと猫は○○を見る】
猫飼いさんは飼い猫の様子を思い返しながら、考えてみてください。

写真はイメージです
答えは
「下」です。
猫は長時間、拘束されることが苦手。愛猫の温もりを抱っこでじっくり堪能したくなるのは猫好きさんあるあるですが、猫からしてみれば、いつまで続くのか予測できない「抱っこタイム」は憂鬱に感じられてしまうことも…。なるべくストレスをかけないためには、気持ちを汲み取りながら、どれくらい抱っこタイムなら愛猫が我慢できるのかを模索していきましょう。
その時は、猫の視線に注目。
飼い主さんの腕に抱かれている時に下を見始めたら、「降りたいよ」のサイン。中には鳴き声を発したり、手足をバタバタさせたりして降ろしてほしい気持ちをアピールする子もいます。
こうした時に無理やり抱っこをし続けてしまうと、抱っこ嫌いな性格になってしまうので要注意。飼い主さんの中には「抱っこ嫌いなままでいいのでは…?」と思っている方もいるかもしれません。しかし、
災害時や病気の時など、抱っこが必要となるシチュエーションは意外に多いもの。万が一の時に不要なストレスをかけないためには日頃からよい思い出を残しながら抱っこに慣れさせていくようにしましょう。
猫の気持ちや習性をもっと多くの人が学ぶことができれば、人と猫はもっと仲良く共生していけるはず。お互いが居心地良く生きられる優しい世界になっていけば、動物にまつわる悲しい事件も減っていくのではないでしょうか。
<文/古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291