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「KIMONO騒動」のセレブ。自分の名前を無断使用した通販サイトを、告訴していた

 自身の下着ブランド名に「キモノ(KIMONO)」を使用・商標登録することを発表し、大炎上したキム・カーダシアン・ウェスト。自分の名前である「KIM」と今や英語にもなっている「KIMONO」にちなみつけられたというブランド名に、「文化盗用」「日本文化に対する冒とく」と非難の声があがっていた。  こうして、国内外から批判をもろに受けたキムだが、実は自身も、名前とイメージを無許可で使用されたことに激怒し、訴訟を起こしていたことがわかった。
キム・カーダシアン・ウェスト

キム・カーダシアン・ウェスト

 キムは今年の2月、自身の名前とイメージを無許可で使用されたとして、ネット通販サイトのミスガイデッドUSAを告訴。同ブランドから最低1000万ドル(約11億円)の不当利得返還、及び侵害に関する永久差止命令を求めていた。  そして今回、裁判所は270万ドル(約2億9000万円)の損害賠償金と、弁護士費用6万ドル(約650万円)の支払いを同ブランドに課し、キムが勝訴した。裁判所はさらに、キムのイメージ使用の永久禁止を命令したようだ。  同件を担当したカリフォルニア州の判事は、「ミスガイデッドはカーダシアンの名前や肖像を無断でソーシャルメディアに掲載し、服の販売促進に利用しました」と話している。  当時キムが提出した裁判文書には、同ブランドが商標権を完全に無視した上で服のデザインを模倣し、宣伝促進のため自分の名前とイメージを承認もなく繰り返し使用したと記されていた。  キムがデザインを模倣されたと訴えているのはこのゴールドのドレス。  夫であるカニエ・ウエストが妻のキムのために特別にデザインしたこのドレスを、ミスガイデッドが勝手にコピーした上、SNS上にキムの写真をアップ。しかもその写真をクリックすると、ミスガイデッドのコピー商品を購入できる仕組みになっていたという。  同ブランドはこれまでにも、キムの写真を勝手にアップしたうえSNSでタグ付けし、まるでキムとのコラボ商品のように見せかけて販売を促進してきたことが明らかになっている。  同ブランドの服についてキムはこう綴っている。 「(ミスガイデッドは)ファストファッションで安価の服を専門としており、しばしばそれは他社のデザインから派生したものか、あからさまな類似品です」 「ミスガイデッドは、有名なセレブリティが着用したデザインの類似品販売で特に知られており、セレブリティが着用して数日、早い時は数時間以内にそれを発売しています」 「ミスガイデッドは、ほかのデザイナーをコピーするのみならず、その類似品を自社のサイトで販売することにより、カーダシアンなどのセレブリティの権利を臆面もなく侵害しています」

問題となっていたブランド名「KIMONO」とうとう撤回へ!

 ところで、京都市長が抗議文を送付したり、世耕経済産業相がアメリカ特許商標庁に話をしたいと表明したりと、国際問題に発展していたブランド名「KIMONO」はどうなったのだろう? これまで、名称の変更をする予定はないとしていたが‥‥‥。
 キムは7月1日、SNSで「KIMONO」の撤回を表明し、「みなさんが、情熱や多様な見方を私に示してくださったことに大変感謝しています」とのコメントを発表。いまのところ(2019年7月5日現在)新名称は発表されていないが、今後は新しいブランド名で展開していく意向を明らかにした。  発表後、フォロワーからは「正しい決断」といったコメントが寄せられ、抗議文を送付した京都市長も「御英断に心から敬意を表します」と謝意を示した。  だが、お騒がせセレブのキムだけに、これも「炎上商法だった?!」との疑念がわいてきてしまう。ちなみに、名称撤回を受けフォロワーからは、「キム、次はどうする? “キムチ”?」といった書き込みも……。自国の文化を大切にする人々を不快にさせることがないよう、炎上商法もほどほどにしてほしいものだ。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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