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キレイになるキムチの選び方3つ。安いのは“ただの浅漬け”かも

 キムチでキレイになれるのか? キムチ 元気になりたい時や、美容のために・・・。もしくはおいしいからというシンプルな理由で、「キムチ」を食べている人、多いですよね。そのニーズに応えるように、スーパーのキムチコーナーは大充実。リーズナブルな大容量パックから、本場高級系まで、種類豊富にそろっています。しかしながら、一体どれを選んだらいいのか、悩んでしまいますよね。  そこで今回は、美容・健康を考えた場合、「どのようにキムチ選んで、どのように付き合っていけばいいのか?」について、無理なく実践できる「3つのポイント」をご紹介したいと思います。

①「発酵タイプ」を選ぶ

宗家キムチ【大象デサンジャパン】 キムチとして売られている中でも、「発酵食品」として認めがたい商品があるということをご存知でしょうか? これは安価かつ大容量タイプのものに多く見られるのですが、浅漬けにした白菜やキュウリを唐辛子ベースのタレで和えただけのもの。  本来キムチは、白菜などの野菜についている「乳酸菌」が発酵することによって作られるものですから、発酵食品が持つ「整腸作用」を期待するなら、発酵タイプをチョイスしないと意味がありません。「乳酸菌」と記載されているものでも、死菌を添加しているものがあったりするので、原材料チェックは必須。食べ頃の期間が記載されているものや、天然発酵・自然発酵といった記載がある商品を選べば、確実でしょう。

②おいしいキムチは「旨味成分」に注目。「甘味料」には要注意

ハンウル 匠の絶品キムチ 理想的は、健康・美容効果がありつつも、「おいしいキムチ」であること。そうです、おいしくなければ、続きません。「おいしい」は、“旨味”によるものと、“甘味”によるものがあり、まず最優先したいのは、前者。そもそも発酵食品は、発酵という工程によって旨味が増していますから、まずはしっかり発酵しているものを選ぶのが基本でしょう。  それに加えて、パッケージに記載されている原材料を確認し、「旨味の素となる食材」が使われているキムチを選ぶと良いでしょう。 ※旨味となる成分例:あみの塩辛、いわしの塩辛、魚魚醤、塩麹、昆布エキス、鰹節エキス、ホタテエキス  一方、「甘味」においては注意が必要。「甘味料」や「果物(リンゴ・パイナップルなど)」をたっぷり使ってコクを出している商品もあるので要注意。「甘辛タイプ」をおいしいと感じる人は、望まない「糖質摂取」になっている可能性がありますから、よく確認を。

③継続的摂取のためには、「におわない」も有効

におわなキムチ【東海漬物】 キムチに含まれる健康成分は、ニンニク(抗酸化パワー)、唐辛子(代謝促進)、乳酸菌(整腸作用)の3つ。このうち、何を重視するかは人それぞれですが、どんなにキレイになったとしても、食べた後のニンニク・ニラ由来のニオイが原因で、日常生活に支障が出ては本末転倒です。  唐辛子の健康効果を尊重し、無理なく継続的に食べられるという視点で、「ニンニクなしタイプ」を選択肢として持っておくと、食べられるシーンが格段に広がることでしょう。逆にニンニク増量タイプの商品もありますから、食べても大丈夫な日は思いっきり楽しむようにすればOK。意識的なニンニクコントロールによって、キムチ生活は数段快適になることでしょう。 <文、写真/スギアカツキ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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