親から向けられる「あなたのために」という呪いは、被害者の人格や一生を左右するほどの力を持っています。しかし、親は自分の行動や想いが子どもを苦しめていることに気づいていません。
先ほどのたえ子さんも、葬儀の場で凛さんの弟・弘さん(仮名)から初めて立てつかれ、非難されたことにより、自分が行ってきたことの重大さに気づき、うつ病を発症。人前に出られなくなるほどショックを受けたそうです。

たえ子さんが娘の凛さんの教育に依存的になってしまったのは、たえ子さん自身がネグレクトを受けて育ったアダルト・チルドレンであったことも理由のひとつ。教育虐待が起こる背景には悲しき虐待の連鎖が関係している場合も少なくないため、解決するには時間と根気が必要になります。
「我が子に幸せになってほしい」――それは、親が抱く祈りにも似た願い。けれど、それが呪いとなってはいないだろうか。…そう振り返り、自分の胸に問いかけてみることが教育虐待を防ぐ1番の近道になります。
あなたの子どもは、今日も自分らしく笑えているでしょうか。
<文/古川諭香>
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愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
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