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過去には宇多田ヒカルも。“卵巣の病気”の苦しみを米大物歌手が明かした

 人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』で優勝し、一躍スター歌手となったケリー・クラークソン(37)。最近では「激太りした」「減量した」などとむしろ体形変化に注目が集まることも多いが、ママとなった今でも活躍を続ける現役歌手だ。  しかし今年に入り、虫垂炎の手術を受けたわずか1週間後には卵巣のう腫を患うなど、病魔と闘っていたようだ。どんな女性でもかかる可能性があるといわれる卵巣のう腫。ケリーは、「何かおかしい」と感じたという、その瞬間について語っている。
ケリー・クラークソン

ケリー・クラークソン

 ピープル誌とのインタビューでケリーは当時をこう回想する。 「(共演者の)ブレイク・シェルトンと喋っていた時に、突然彼の言っている事が全部飛んだの。彼の腕をつかみながら、『何かおかしい』っていう感じだった。虫垂炎より痛くて。その手術を終えたちょうど1週間後だったしうろたえたわよ!」 「緊急救命室でヒステリックに笑うと同時に泣いて『一体どうしたの』っていう感じだった。幸いなことに今は大丈夫。本当に大丈夫よ」  ケリーは今年5月に虫垂炎を患った。虫垂炎の痛みを押してビルボード・ミュージック・アワードに出演し、司会及びステージを披露した後、ロザンゼルスにとんぼ帰りして翌日の朝、手術を決行したのだ。
 当時ツイッターに「冗談でなくてよ。ショーの後、痛みで泣き出していたかは覚えてないけど、病院の2人のスタッフに感謝。即飛行機で家に戻って、今朝手術を受けた。気分は最高! 虫垂さんさようなら」とメッセージを残していた。  そして、そのわずか1週間後、音楽オーディション番組『ザ・ヴォイス』の撮影中、卵巣内の液体で満たされたのうが破裂したという。  これまで、「太った」「デブ」などと体形について散々やゆされても、「それが私ってことよ」と動じることがなかったケリー。しかし、肥満は様々な病気を引き起こすきっかけにもなることから、健康状態も心配されてはいたが……。  とはいえ、卵巣のう腫は体質や生活習慣などに関係なく、誰にでも起こり得る病気。太り気味の人が特にかかりやすいといった病気ではないようだ。

宇多田ヒカルも患った卵巣のう腫「ポッコリお腹」には要注意!

 女性にとって決して珍しいものではない卵巣のう腫。日本婦人科腫瘍学会の公式ウェブサイトによると、腫瘍が小さい場合は無症状のことが多く、日常生活に支障はないが、卵巣腫瘍の付け根部分がねじれること(卵巣腫瘍茎捻転)があり、激しい下腹痛が出現することがあるという。また、卵巣腫瘍の破裂の場合も同じような症状がみられるという。  腫瘍が大きくなると、頻尿や便秘、足(下肢)のむくみなどが起こり、腹水がたまると妊娠したときのようにお腹が前に突き出してくることもある。無症状なことが多く、スカートやパンツのウエストがきつくなっても、「太っただけ」と思い込みそのままにしてしまう人も多いという。  年齢に関係なくどんな女性にも起こりやすいが、自覚症状が表れにくいため、早期発見するためにも超音波検査を少なくとも年に1回受けたほうが良いという。  ケリーの場合も、虫垂炎で手術を受けたわずか1週間後にのうが破裂したことを考えると、本当に気がつきにくい病気であることがわかる。日本でも、宇多田ヒカルが19才だったときに卵巣のう腫が見つかり左卵巣を全摘出したといわれている。  また2016年には、ファッション誌などで活躍する人気モデルの中田クルミが卵巣のう腫を患っていることを公表。その際、ブログで読者にこう呼びかけた。 「本当に多くの女の子に、ちゃんとした産婦人科に(←まじで重要)、ちゃんと行ってほしいです。1年に1回でいいので、キチンとした検査をしてほしいです」 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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