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女性誌『CLASSY.』の着回し設定がなぜ貧困女子や棋士?謎を編集長に聞く

名作コミックをオマージュした、キメ台詞さく裂の悪女に騒然

 2019年5月号では名作コミック『NANA』をオマージュしたストーリーが話題に!気になるカレを奪略しようと目論む主人公の悪女っぷりにイラっとしつつも、ストーリーから目が離せない読者が続出しました。
『CLASSY.:着回しDiary』2019年5月号

『CLASSY.:着回しDiary』2019年5月号
『NANA』の主人公をオマージュ!

「わざとだよ?」「案外ちょろかったな♪」など、小悪魔な台詞に気になるカレはノックアウト。 「もともとスニーカーを着回すというテーマは決まっていて、『NANA』の名シーンである<終電に遅れそうで階段を急いで上っていたらヒールが脱げて、一緒にいた気になるカレに「わざとだよ?」…から始まるストーリーにしたいという担当ライターの案を採用しました。彼女のいる男を落とすために、その日限りでヒールを捨て、翌日からスニーカーしか履かない悪女の主人公にしようと

細部まで作り込んだ設定に脱帽

「着回しDiary」の主人公は、リアルな読者層とはかけ離れています。荒唐無稽な設定だからこそ、闇雲にふざけていると思われないためにも、ディテールにこだわりたいと語る中村編集長。 「主人公が棋士のときは、将棋ファンの人なら誰でも知っている『聖地』のような居酒屋でロケをしました。ほとんどの読者は気づかないでしょうが、わかる人が見てニヤリとしてくれると嬉しいです」  棋士の「着回しDiary」では、主人公のライバルとして「羽布名人」という、誰もが知る名人のそっくりさんを無許可で登場させたのだとか(笑)。 「表参道駅にその企画のポスターが貼られ、それを見た将棋ファンが写真を撮ってツイートし、将棋ファンの間で軽くバズりました。その結果、羽生名人の奥様の畠田理恵さんがリツイートしてくださって。嬉しいやら、申し訳ないやら複雑な気持ちになりました」
『CLASSY.:着回しDiary』2019年9月号

『CLASSY.:着回しDiary』2019年9月号
「パンツ刑事&スカート刑事」がW主人公。ゲストに前園真聖さんが登場。

 また、「着回しDiary」にサプライズで登場する男性ゲストにも注目。女刑事が主人公の回では、前園真聖さんがバーテンダー役を演じています。バーテンダーなのに禁酒中で、実は情報屋という設定がじわじわきます。  今や『CLASSY.』の看板企画ともいえる「着回しDiary」。設定が気になりすぎて、初見では洋服が頭に入ってきませんが、次はどんな主役が登場するのか、今から楽しみです。ぜひ、主人公の台詞や細部のディテールにまで注目して、じっくり読み込んでみましょう。 <文・取材/Lisa>
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