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『おっさんずラブ』6回目鑑賞は2人の「リップ音」まで体感<コラボカフェレポあり>

6回目はBESTIAで鑑賞&舞台挨拶ライブビューイング

 そして先日9月4日。「大ヒット御礼ファン感謝祭!最後の舞台挨拶だお」」にも足を運んで参りました。とはいえ、TOHO日比谷で行われる生の舞台挨拶の抽選にはあっけなく外れたので、涙を飲んでライブビューイング。初日に見に行った池袋グランドシネマサンシャインでの参戦となりました。  舞台挨拶の前に6回目となった映画鑑賞を。と言ってもただの鑑賞ではありません。BESTIA(ベスティア)で見るからです。
おっさんずラブ舞台挨拶中継あり

6回目の鑑賞はBESTIAの極音で!

 BESTIAというのは、大型高性能スクリーンと3D音響システムを兼ね備えた次世代の映画館フォーマット。難しいことはよくわかりませんが、これが、とにかく音が良いと評判なのです。  映画にとって音は大事。ただ、端的に言えばラブコメの『おっさんずラブ』に於いて、良い音で観るメリットとは何でしょうか。それはズバリ「どんな小声のセリフも聞き逃さない」こと。  『おっさんずラブ』は場面の転換にフェードアウトが多く、うっすらと聞こえる音声にときめかされることもしばしば。もちろん、映画でもそういった演出があったので、しっかりとこの耳で聞いておきたいと思っていたのです。  しかし、その期待を遥かに凌駕(りょうが)してくれたのは春田と牧の「リップ音」です。どのシーンであるかは記述しません。でも、その一瞬のためだけでもBESTIAで観て良かったと心から思いました。ありがとう、BESTIA!また来るよ、BESTIA!

最後の舞台挨拶…トークは突っ込んだ話題ばかり

 毎度のように見終わった後は放心状態なのですが、今回ばかりはササッと気を取り直して万全の体勢を保ちます。そう、何と言っても今回は最後の舞台挨拶。  しかも瑠東監督と共にやって来るキャストは、春田創一=田中圭と牧凌太=林遣都の2人だけ。この2ショットの貴重さは民(=おっさんずラブファン)であれば共感してくれるはずです。  トークはこれまでの舞台挨拶では考えられないくらい、突っ込んだ話題ばかりでした。  林遣都さんの「実はジャスティス(志尊淳)のシーンで虫が飛んでる」という謎の暴露や、牧と春田が花火大会について話している橋でのシーンがアドリブだった話、田中圭さんとの出会いの話。ラストシーン撮影での悔いやクランクアップの挨拶でのエピソードなど本当に盛りだくさんでした。
 同時に、これが本当に「最後」である寂しさに胸が押し潰されそうにもなりました。この舞台挨拶を降りたら、あの2人は春田と牧では無くなるということ、2人の物語が本当に完結してしまったこと。頭の中でぼんやりとわかっていたことが、実感としてクリアに自分の中にストンと落ちてきたのです。  始まりがあるから、終わりがある。フィクションの世界に於いてそれは当たり前のことです。去年、7話でお別れするはずだったドラマに映画化が決まり、こんなにも長く生き続けてくれた、それだけでも本来は奇跡なのですから……。今はただ心から言いたいです。「おっさんずラブ、ありがとう」と。  とはいえ。映画はまだ公開していますし、私もまだまだ観に行くつもりではあります。そして次に期待するはBlu-ray、DVDの発売。夏が終わっても、私の中の『おっさんずラブ』は終わらない……。 【参考記事】⇒『おっさんずラブ』沼にハマる女性たち「劇場版を初日に3回見てガクガク震えた」 <文/もちづき千代子> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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