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若手女優が過去にデートレイプ被害。事件後、タトゥーで刻んだ文字とは

 Netflixで日本にも配信されている青春ミステリードラマ『リバーデイル』に出演中のカミラ・メンデス(25)。ドラマの人気に伴って、ますます注目を集めている若手女優だが、過去には子供時代のトラウマや過食症に悩んだ時期があったことを告白している。  そんなカミラが雑誌「ウィメンズ・ヘルス誌」のインタビューで、大学時代に経験した衝撃的な出来事を明かした。
カミラ・メンデス

カミラ・メンデス

 ブラジル人の両親のもと、アメリカで生まれたカミラ。幼少時代は多くの時間をフロリダ州で過ごしたが、両親の離婚や父親のキャリアなどの都合で18歳になるまで12度も引っ越しを繰り返し、その体験がトラウマになっていたという。 「子供の頃はずっと引っ越してばかりだったから、ちょっとトラウマになっていた。定期的に皆に別れを告げ、アイデンティティーからも引きはがされた。集団や環境、物理的な家との繋がりを感じるようになり始めると、そこから離されて別の場所へ連れて行かれると不安定になることがあった」  過去には過食症に悩んでいたこともあったという。 「最近は良くなっているけど、信用できて、私の知らなかったことを教えてくれる専門家が必要だった。10代の頃は、ボディ・ポジティビティに関するお手本はいなかった。純粋にそんなことは話題にもなっていなかったから。痩せているのが流行りだった」 「でも健康こそが重要で、外見じゃないの。自分にとって良いものを選ぶようにしている。単に自分の体ではなく、魂や心にとってね。それって時には、自分が食べたいからアイスクリームを食べるってことでもあるの

大学1年のときに「ルーフィーを盛られ、レイプされた」

 このように、自分の体と心の健康に真剣に向き合ってきたカミラ。しかし、大学1年の時には、薬を盛られ性的暴行を受ける「デートレイプ」の被害に遭っていたことを明かした。 「とても酷い体験をしたことがある。薬を盛られ、性的暴行を受けたの」  カミラは、映画監督や役者を多数輩出しているニューヨーク大学のティッシュ・スクール・オブ・アートに在籍していた当時、飲み物にルーフィーを盛られ、性的暴行の被害に遭ったという。  ルーフィーとは、フルニトラゼパムと呼ばれる睡眠薬や抗不安薬の俗称で、相手の意識や抵抗力を奪って性的暴行に及ぶ目的で使われることからデート・レイプ・ドラッグとも呼ばれる。  事件後には、胸の下に「家を建てる」という言葉のタトゥーを刻んだカミラ。幼いころから引っ越しが多く、さみしかった気持ちを抱いていたことから、安定していて安心できる場所を自らに与えるという意味で入れたという。
 そのタトゥーが、自分自身を取り戻し、周りの環境を良くしようと自らを鼓舞するお守りのようなものになっていると語るカミラ。 「困難なことを経験していると感じる時はいつでも、自分自身のために物理的にできることを考える」ようになったと語る。  被害に遭っても当事者の女性たちが声を上げづらいデートレイプ。今回、カミラという1人の若手女優が勇気を振り絞ってその被害について告白したが、なかなか被害が表面化しにくいのが現状だ。  アメリカでは、ハリウッドの大物プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインによるデートレイプが告発されたが、こうした行為の被害に遭うのはセレブだけではない。  ここ最近は、日本でも被害を訴える声が多く聞かれるようになり、2年前にはジャーナリストの伊藤詩織さんがレイプ被害にあったと公表したことから、広く知られるようになった(刑事では不起訴となり、現在、民事訴訟中)。  伊藤さんによると、被害にあった時やその疑いがある時は、まず病院の救急外来に行って、レイプキットで検査を受けることが重要だという。  薬を使ったデートレイプに遭わないために、知らない人から飲み物は受け取らない、席を離れるときでも自分の飲み物に注意を払う、またはドラッグが混入したお酒に浸すと色が変わる防止グッズを使用する……といった方法もある。そしてなにより、こうした卑劣な行為が現実的に多くの女性を苦しめているという事実を知っておくことが大切だろう。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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