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ハイスぺ男性を求めて港区に引っ越したけど…惨敗つづきの女性の決断

 15年以上に渡って、約1万人以上の女性たち(20代から50代)をホロスコープ鑑定してきた都内在住の占い師Mさん。占い好きな女性は多いものですが、Mさんのもとには、わらにも縋る思いで、切羽詰まりまくりな相談者がやってくるのだとか。そんな女性たちを3回に渡ってご紹介します。最終回です。
ホロスコープ

写真はイメージです(以下同じ)

ハイスペック男性との結婚を夢見ていたアラサー女性

 美容サロンを経営する汐里さん(仮名)は、30歳を前にして、ハイスペックな男性との結婚を夢見て、なんと港区に引っ越しまでしてしまったのだとか。タイプの男性にアプローチするものの、交際には至らず、ということが続いていました。 「クオリティーの高い生活をしたくて、港区の経営者や会社役員、有名人を追いかけていました。占いが好きで、好きになるたびに、占いをしてもらってきましたが、ことごとく『違う。この人は結婚を望んでいない』と診断されて……。それでも結局諦めきれずにアタックしては、振られ、また別の人に、の繰り返しでした」  そんな占いで、汐里さんは「守ってもらいたい気持ちが強い」とずっと言われてきました。 「ハイスペックな男性がいい! という理想だけが固まりすぎていたんですよね、私。なので、頼りがいがあるだとか、相手に求める人間性みたいなものは全然自分でも分かってなかったです」  また「仕事と結婚するタイプではない」という結果も出ていた汐里さん。結婚して落ち着いた生活をしながら、仕事をするのが理想的だと占いに現れたそうです。

無理な港区生活を維持するためのバイト先で……

「そのころ、無理して港区の家賃の高いマンションに引っ越したせいか、美容サロンの売上だけで生活するのが大変になってしまって。赤坂のカウンターバーで週に2~3回、バイトをすることにしました」 バー お酒 するとカウンターバーにやってきた13歳年上のバツイチ男性から猛アタック。映画や演劇鑑賞が趣味の汐里さんと反対に、その男性はスポーツ好きなアウトドア派。話が合わなさそうと断ろうとした汐里さんですが、これまでの失敗もあり、念のために占ってもらうことに。すると汐里さんの予想とは反して、占い師から「この人は今までの男性の中で一番いい!」と太鼓判を押されたそうです。  その男性は牡羊座。鑑定によれば、ピュアな愛を捧げてくれる人でした。 「占い好きですけど、一番いいと言われても、これまで私が追いかけてきた男性とタイプ違い過ぎて……、正直戸惑いました。それで、いろいろ迷っている時に、友達から家具をもらうことになって、運び方に困っていたら、彼が車を出してくれるって言うんです。お言葉に甘えて、彼の車で引き取りに行くことになりました」

13歳年上、バツイチ、タイプじゃない…

 汐里さんが指示を出して、彼が家具を車へ運びに行くと、残った汐里さんたちの話題は自然と彼のことに。「女性から指示されても嫌な顔全然しないし、尽くすタイプなんだね~」「13歳年上で礼儀正しい人だけど、年齢不詳でどこか少年っぽい人だね」と彼を褒める友人。  これまでどちらかといえば「俺についてこい!」タイプの男性を追いかけてばかりだった汐里さん。タイプじゃないとつっぱねていましたが、そういえば彼といると楽だな~と気付き、交際に前向きになります。 「気になっていたバツイチの理由を彼にたずねると、海外赴任していた際、任期が終わって帰国するタイミングで『日本は生きにくいから、私は帰国しない』と奥さんから言われて、離婚したそう。離婚はお互いの生き方の違いによるものだと分かって、ほっとしました」

結果的に、ラッキーな選択だった

 結局、その13歳年上のバツイチおじさんと、汐里さんは結婚。 結婚 プロポーズ カップル 男女 その後、彼は別の会社に転職すると、アメリカに駐在することに。汐里さんは2年ほど海外ライフを満喫しました。帰国後に妊娠出産、子育てをしながら、タワーマンションに住む生活になったそうです。タイプじゃないと思っていた男性と結婚し、当初の「ハイスペック男性との結婚」が運よく叶ってしまったわけです。子育てが一段落すると、また好きな美容の仕事も再開し、充実した生活を手に入れました。  汐里さんほど、ラッキーが重なることは珍しいでしょう。ですが、占い師Mさんは汐里さんのケースを、次のように紐解きます。 「追いかけてばかりいると、辛くなりますね。そんな時にタイプじゃない男性から好意をもたれ、結果的に幸福をもたらしてくれた。タイプじゃない人をすぐにスルーせずに、いったん立ち止まって相手を観察してみることも大切。友達に見てもらってもいいでしょう」  友達でも占い師でも、時には背中を押してくれる他人が必要。自分の視野を自分で狭めてしまわないことが重要なのかもしれません。 <取材・文/夏目かをる> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
夏目かをる
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
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