夏ドラマのベスト女優3。『朝顔』上野樹里の大人になった姿にほれぼれ…
この夏もドラマを力強く引っ張ってくれた女優たち。話題になってもならなくても、素晴らしい作品にはいつも魅力のある人が出てくるものだと今期も痛感。
いいセリフ、いい表情でドラマを魅せてくれた女優を、今期もドラマウォッチャー・林らいみが独断と偏見で選出。勝手に表彰してしまいます。
名演賞 桜井ユキ『だから私は推しました』
桜井ユキと言えば、今年の春に放送された『東京独身男子』(テレビ朝日系列)の色っぽい弁護士役が記憶に新しいけれど、今回はかわいかった! 『だから私は推しました』(NHK総合)で演じたのは、地下アイドルのオタクになる主人公。リア充のOLを気取りながら、本当は自分に自信のないことがわかる挙動不審ぶりが秀逸。彼氏にフラれて慌てて取りすがる様子とか、うまく説明できずにいっぱいいっぱいになっている様子とか。 アイドルとオタクを悪く言う女友達に反発したときに見せた、滑稽なほどぐにゃぐにゃと変化する泣き笑いの表情は印象深いものでした。
名演賞 木村文乃『サギデカ』
『サギデカ』(NHK総合)で特殊詐欺を専門とする刑事を明るくスッキリと演じた主演・木村文乃は、好感を持てる演技でした。 サバサバとしてカッコいいだけでなく、情に熱くて涙もろい。男性の刑事であればもはやステレオタイプですが、女性の刑事だとこうなるのかと言ったところ。男勝りを気取って無駄に肩肘を張らなくても、十分魅力的なものです。 むしろツーリングに出かけた先で、同じくバイクを趣味とする男性に声を掛けられ、彼を見送った後の後ろ姿はなんともチャーミング。“カッコいい女性=大人の色気むんむん”なんてキャラは、もう古いのかもしれません。
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