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夏ドラマ名作ベスト3。深田恭子に黒木華、多部未華子…ヒロインが見事

第1位 『これは経費で落ちません!』多部未華子の安定した演技が光る

これは経費で落ちません!

「これは経費で落ちません!」公式サイトより

 そして第1位に選びたいのが、多部未華子主演『これは経費で落ちません!』(NHK総合)。  石鹸メーカーの経理課で働く森若沙名子(多部)を主人公に、社内外で起こる出来事やトラブルを「経費」「経理」というフィルターを通して描いた、これまでのお仕事ドラマとはひと味違うドラマです。  森若の実直すぎるキャラクターを筆頭に、伊藤沙莉演じる調子のいい後輩、犬猿の仲である経理部長・新発田(吹越満)と営業部長・吉村(角田晃広)の丁々発止なやりとりなど、最初から最後まで実に面白く楽しめるドラマでした。
 経理という一見地味な部署にスポットを当て、1枚の領収書から浮かび上がるさまざまな真実。最終話は森若たちの会社の買収話へとスケールが膨らみますが、彼女らの鋭い目が会社の危機を救います。最後まで経理のプロとして職務をまっとうした森若の「どこであろうと、どんな仕事であろうと、私は精一杯自分の仕事をします」というセリフが、このドラマのすべてを象徴していたと思います。  派手で目立つ部署や声の大きい人にばかり気を取られてしまいがちですが、誰もが会社を支えている大切な社員の一人なんだというメッセージとともに、まるで森若そのものとも言える多部未華子の安定した演技が光る良作でした。  今クールはベスト3がすべてそうであったように、女性が主人公のドラマがとても印象的でした。10月から始まるドラマも今から非常に楽しみです! <文/中村裕一> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
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