Lifestyle

「名もなき家事」に名前をつけた本が話題。クスッとして虚しさが和らいだ

●名もなき家事3 「カフェでゆっくりしようと思ったのに思いのほか混んでいて、2、3軒回っているうちに疲れてしまい夕食の買い物をして帰宅する家事」 名もなき家事3「カフェ難民」 掃除や洗濯を終え、束の間の休息をオシャレに過ごそうとカフェに行ってみれば席がない。絶対にオシャレ時間を満喫してやる、と意地になって散策したのに、どこも人だらけ。そうこうするうちに夕方になってしまったり。  ありますよね、こんな時。私は、運動したと思えばいいか、と自分をなぐさめますが、どうにもおさまりがつきません。  梅田氏の命名は「カフェ難民」。次こそは、カフェのオシャレ時間をキープしてやる、と誓いつつ、今日のところは「カフェ難民」。家でコーヒーを淹れるとしましょうか。

家事で1日終わっちゃうのは、あなただけじゃない

 最後に、「家事をしていたらいつの間にか1日が終わっていた家事」。これはどの女性にも経験があると思います。命名は…本書を見てみてください。なんだかやるせないネーミングですが、私だけじゃない、と思えば気も晴れてくるというもの。  女性のストレス解消に役立つ一冊ですが、私は男性にこそ読んでほしいと感じました。男性の皆さん、多くの女性が今日も「名もなき家事」に奔走しているのですよ。 ―小説家・森美樹のブックレビュー― <文/森美樹> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ