異性と歩くだけで淫乱扱いされる故郷「あんたは世間の笑い者だよ」
都内で感じた衝撃のギャップとは
「一番記憶に残っているのは、上京したての頃におきた出来事です。都内の電車に乗っていたら、女装をした派手なおじさんが乗ってきたんです。私は驚いてしまって、二度見をしてしまいました。自分の実家であればそれこそ、あからさまに見られて笑われて町中の噂になります。子供が乗り合わせていれば、心無い言葉を吐かれていたかもしれません。ドキドキしながらおじさんを見ていました」
そのおじさんはどうなったのでしょうか。
「おじさんが車内に入ってきたときに、乗客は一瞬おじさんを見てびっくりしてはいましたが、二度見することもなくまた自分の世界に戻っていました。本を読んだり、音楽を聴いたり。おじさんもおじさんで、堂々と電車に乗っていました。その瞬間、私は思わずガッツポーズをしました」
結菜さんは笑いながらこう続けます。
都会の無関心さに救われた
瀧戸詠未
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーランスライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。X:@YlujuzJvzsLUwkB
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