ちょいエロ副業の舞台裏。1日2万稼げるチャットレディで心が壊れた
毎日出社。個室にこもって電話対応
「勤務形態は普通のアルバイトとそう変わりませんが、まずはオフィスに出社します。オフィスといっても事務所ではなく、マンションの1フロアのようなところ。そこに電話が置かれた待機個室が複数あり、出社連絡をしたらどこかの個室に入室します」
一畳ほどのスペースの個室には、電話とテーブルと座布団があるだけ。喫煙は自由なため部屋は汚く、あまり居心地は良くないとか。待機中はゴロゴロしてもいいし、共有スペースにある雑誌などを持ち込んで読んでいても大丈夫というのは、少し羨ましいところです。
ちなみに真面目な麻友子さんは大学の課題をしつつ電話を待っていたといいます。電話が鳴ったら取ってもいいし取らなくてもいいのですが、取らないと時給は発生しないので、稼ぐにはきちんと対応する必要が……。
「私は電話が来たらなるべく取り、世間話で時間を稼いでいました。わりと真面目だったので、いい成績を残していたと思いますよ」
そう話す麻友子さんですが、男性側は世間話を求めているわけじゃありません。その多くは下心全開のいわゆるオトナの会話……。
下心全開トークにどう対応すべきか
「まず、プリンやゼリーを買ってみました。混ぜるグチュグチュって音がそれっぽいかなと……でも音はあんまり聞こえなくて、逆に容器にスプーンが当たるカツカツって音がするので諦めました。次にペットボトルを倒したりする際に出るチャプンという音はどうかと思いましたが、これもいまいち。結局口で『ペチャペチャ』みたいな、それっぽい音を出して対応することにしました。大体の人が納得してくれましたが、よくよく考えたら、これって一体何の音だよって感じですよね!」
こうして苦学生時代を乗り切った麻友子さん。簡単という触れ込みに押されてやっていたとはいえ、中で知り合った人の中には、会話が続かず全然稼げない人も。簡単に稼げるものは世の中ないし、何事も企業努力は欠かせないと、当時の麻友子さんは痛感したそうです。真面目かっ!
―シリーズ「お金がない!」―
<文/しおえり真生 イラスト/ワタナベチヒロ> 1
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