Fashion

上半身太り&下半身太りさんの「着痩せコーデ」、体型は服で変えられます

「着やせの神」が教える どんな体型でもやせてキレイにみえるコーデの魔法』(洋泉社)。このタイトルを見て、皆様はどう思いましたか。私は、どうせもともとやせている女性をモデルにしてるんでしょ、とつい鼻で笑ってしまいました。が、本書に登場するのは、本当にふくよかな女性ばかり。しかも皆さん着こなしは当然のこと、笑顔がとびきり素敵なのです。  「『着やせの神』が教える どんな体型でもやせてキレイにみえるコーデの魔法」 著者・岡田友梨さんは元レスリング日本代表であり、着やせに特化した女性用アパレルブランド「KINGLILY(キングリリー)」を扱う株式会社KINGLILYの代表兼デザイナー。  本書の冒頭には、「やせてキレイに見えるようにするのはもちろんひとつの目的ですが、それ以上に、ただ、自分をきれいに見せてくれる服に出会って、着る人すべてに幸せになってほしい」という著者の願いが綴られています。太っているから、背が低いから、若くないから、等々、何らかの引け目がある女性は多いはず。かくいう私もそのひとり。でも、そのせいでファッションをあきらめるなんて、もったいない!

まずは自分の体型を見極めよう

 ではさっそく、着やせするための基本の4タイプから、2つ取り上げていきましょう。「着やせの第一歩は、自分の体型を客観的に把握するところからです」と本書が指摘するように、まずは現実から目をそらさないのが大切です。 <Type1 上半身ボリュームタイプ>
Type1 上半身ボリュームタイプ

Type1 上半身ボリュームタイプ(写真はすべて同書より抜粋)

 全体のシルエットで見たとき上半身のボリュームに比べて足が細く見える。主に首が短めで肩まわりにこんもり肉が付いている。 <Type2 下半身ボリュームタイプ> Type2 下半身ボリュームタイプ 全体のシルエットで見たとき下半身のボリュームに比べて上半身が華奢に見える。下腹から下にかけて肉付きが良く、お尻が大きく幅が広い。  この他に、「上下ボリュームタイプ」、「真ん中ボリュームタイプ」があります。詳しくは本書でチェックしてみてくださいね。  さて、続いては「上半身ボリュームタイプ」「下半身ボリュームタイプ」さんの気になるお肉をサラッと隠す、魔法の着やせコーデをご紹介しましょう。

「上半身ボリュームタイプ」の着やせコーデ

「マスターすべきは上半身が華奢見えする術」とあるように、ファッションの色やトップスとボトムのバランスで、縦長効果をねらうのがカギ。 タイプ別、着やせの魔法 ポイントは「首の横に広めに開きを持たせる」→「深いVネックで抜け感をつくる」。 お腹まわりは空間を作るとスッキリみえる さらに「お腹まわりはレイヤードや羽織りなど、“重ねる”着こなし」→「トップスに落ち感がありつつ、体に張りつかない素材を選ぶと、気になる部分を隠しつつ、“空間”ができ、『服そのもののボリューム』と思わせることができる」。  他、靴とボトムの色を合わせて足長効果をねらう、などもあります。

「下半身ボリュームタイプ」の着やせコーデ

 下半身のボリュームをごまかそうと、ピチピチのパンツに、お尻まで隠れるダボッとしたトップスを組み合わせた経験はないでしょうか。実はこれ短足に見えてしまう残念コーデなんだとか。  じゃあどうすれば…本書によると「お腹はハイウェストボトムで、お尻は羽織の裾で隠す」のが着やせコーデの秘訣! <Type1 下半身ボリュームタイプ> ハイウェストボトムは「裾がしっかり広がるもの(=Aライン)」を選ぶと、対比でウエストの細見え効果がねらえます。また「無地よりも総柄」のほうが、視線が散って下半身のボリュームをカモフラージュしてくれるそう。 お尻に乗って広がるスカートは羽織の裾でブロックして補正 そして、「お尻に乗って広がるスカートは羽織の裾でブロックして補正」します。羽織はお尻がすっぽり隠れるものを選びたくなりますが、「上をコンパクトにまとめる」ことも今回の着痩せコーデのポイントなので、丈感にも気をつけてくださいね。 =====  体型に何らかのコンプレックスがあると、自ずとそこを隠してしまいがち。あるいは、太って見えるからと、明るい色やシフォン素材を避けてしまったり。結果、季節や年齢が変わっても、ファッションは代わり映えしないという悪循環に陥ります。  本書は、コンプレックスを隠すのではなく、別の良い部分を強調するやりかたで、着こなしを考えています。明るい色だってシフォン素材だって、ポイントさえ押さえればあなた仕様になるのです。  秋冬の服を買いに走る前に、本書を一読してみてはいかがでしょうか。きっと、服選びにも変化が現れるはずです。 ―小説家・森美樹のブックレビュー― <文/森美樹> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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