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アンジー、新作『マレフィセント2』を語る。娯楽作に込めた社会問題とは?

 近年、大作からは遠ざかっていたように見えるアンジェリーナ・ジョリー。そんな彼女の主演作としては3年ぶりとなる『マレフィセント2』が、10月18日より公開。前作同様、プロデュースも兼任した彼女に話を聞いた。
アンジェリーナ・ジョリー

アンジェリーナ・ジョリー Photo by Jason Bell

ディズニーの人気悪役の物語にアンジーが込めた現実社会の“分断”問題

「この作品のように大作と呼べるものへの出演をこれまで控えていたように見えるかもしれないけど、そうでもないのよ。“大作かそうじゃないか”で仕事を選んでいるわけじゃないから。これは前作でもプロデューサーを務めたし、それが大ヒットを収めたでしょ。しかも、私自身がマレフィセントという役をとても気に入っているから、続編の話が出たときは即決することができたのよ」  今作は、前作のあとの世界が舞台。深い眠りから醒めて、妖精の国を治めるオーロラ姫(エル・ファニング)は、隣国の王子フィリップ(ハリス・ディキンソン)と婚約。妖精の世界と人間の世界を平和に統合しようとしていた。だが、妖精を忌み嫌うフィリップの母(ミシェル・ファイファー)の陰謀により、オーロラのゴッドマザーであるマレフィセントは追い詰められ……。
マレフィセント2

『マレフィセント2』©2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 前作は名作『眠れる森の美女』を別視点で描いたファンタジーだったが、今作は完全なオリジナルストーリー。「今ある社会問題を織り交ぜながら、マレフィセントとオーロラのキャラクターを掘り下げることに成功したと思う」と、アンジーは胸を張る。 「私がこの作品に戻ってきた理由のひとつに、オーロラ役のエル・ファニングと一緒に、あの世界を、あの役を掘り下げたかったことがあるの。ただ楽しいだけの娯楽作品ではなく、今、つくる意味があって、なおかつそれを広く大衆に訴えかけることができる作品づくりが私の使命だからね」
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娯楽作こそ社会の問題を多くの人に伝えられる
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●『マレフィセント2 ’19年/アメリカ/1時間59分 監督/ヨアキム・ローニング 出演/A・ジョリーほか 配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン 全国公開中
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