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「冷凍保存した受精卵」に訴えられた人気女優。異例の裁判のゆくえは?

 アメリカの経済誌フォーブスによる「世界で最も稼いだテレビ女優」ランキングで、7連覇を達成したソフィア・ベルガラ(47)。米ホームコメディドラマ『モダン・ファミリー』などでおなじみの人気TV女優だが、私生活ではある問題をめぐり長い間法廷争いを繰り広げてきた。  実はソフィア、元恋人との間につくった2つの凍結胚「エマ(Emma)」と「イザベラ(Isabella)」から訴えられているのだ。自身の胚から訴えられるという類を見ないこの裁判。このたび、ソフィアにとって有利な判断が下されたというが、今後どうなるのだろうか?!
ソフィア・ベルガラ

ソフィア・ベルガラ

 元婚約者ニック・ローブ氏と交際中だった2013年、体外受精による受精卵を冷凍保存したソフィア。その受精卵を作った際、お互いの承認がなければ使用することができないという契約書にサインをしていたという。  しかしその後、2人は破局。2つの胚をめぐっては、永遠に凍結しておきたいとするソフィア「受精の瞬間から命はあるもの」との信念を持つニックとの間で立場が対立した。  2015年には、中絶反対派で父親になることを熱望しているニックが、受精卵の廃棄を阻止し、出産を目的とした2つの受精卵の親権を求め、ソフィアを提訴した。  この訴えはのちに取り下げられたが、2016年にソフィアは再び提訴された。しかも、この裁判の原告は、エマとイザベラという名前まで付けられた2つの凍結胚で、2つの胚を管理する第三者が関与していたという。訴状には、誕生を認めないことは彼らの相続の権利を奪うものであり、受精卵をニックへ渡し、誕生させ、信託を受け取れるよう要望する旨が記されていたという。  一方のソフィア側は、ニックの一連のアクションは売名行為であり、そんなに父親になりたいのであれば、別の卵子提供者と代理母を探すべきと主張。2017年には、ニックの動きを封じ込めるために、再提訴の差し止めを裁判所に申請した。  そして、このたび、この裁判に動きがあったようだ。

とりあえず勝訴したソフィアだが……

 胚の凍結が行われていた場所とは関係ないにも関わらず、ルイジアナ州にこの訴訟を持ち込んでいたニック。同州では、胚にも人権が与えられているための措置だったとみられている。  だが同州で行われた裁判で、ニックは敗訴、すなわちソフィアが勝訴したようだ。ニックが同州に居住していることが証明されなかったためとみられている。これにより、ニックは今後、同じ件で訴訟を起こせなくなったとニューヨーク・ポスト紙のページ・シックス欄は伝えている。  この凍結胚を巡る裁判において、凍結胚が個人の権利を持たず、親という所有者によって運命を左右される「奴隷」同様の扱いを受けていると表現していたニック。  そのニックの弁護団は「控訴するつもりです。胚はその生命の権利を持つ人間であり、生まれる権利があるのです」とコメントしている。  一方で、ロサンゼルスの裁判所は先ごろ、ソフィアに対し、約8万ドル(約870万円)の支払い命令を下した。これは、自分に対する批判を抑圧するために、ソフィアがニックを訴えようとしたことが、いわゆる「嫌がらせ訴訟」とみなされたため。これにより、ソフィアはニックの弁護士費用など、裁判にかかった費用の一部を負担することが求められる。  過去のパートナーとの間に24歳の息子を持つソフィア。現在の夫、俳優のジョー・マンガニエロとの間にも子供が欲しいと周囲に漏らしているという……。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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