「たまたま飲み屋で知り合った40歳くらいの人だったんですが、話してるうちに意気投合しちゃいまして。2人きりで何度か会って、ちょっとお付き合いしてみたいなって久々に思ったんです」

ただ、やはりナツくんのことは気に掛かりました。そこで、ナツくんにお伺いを立てるつもりで、弘美さんは彼を自宅に招待しました。もともと猫好きだという彼に、ナツくんはいったいどんな対応をしたのでしょうか。
「驚いたことに、ナツは彼にはこれといった敵意を向けませんでした。代わりに、
彼が脱いだ帽子に一直線。なんだか物凄くテンションが上がってるような雰囲気で、帽子にずっと体をすり付けてたんです。私はそんなことをするナツを初めて見たので、すごくビックリしちゃいました」
一見すると帽子にじゃれついているかのように見えたナツくん。彼も「あははは、帽子をかぶりたいのかな」とその様子を微笑ましく眺めていたそう。しかし、弘美さんは気づいてしまいました。その帽子が物凄く臭いということに……。
「汗……というか、加齢臭なのか……。帽子が何とも言えない臭いを発してたんです。
つまりナツは、その帽子が臭いので自分の匂いをつけようとしたんじゃないかと……。彼は楽しそうだったし、ナツもあからさまな威嚇はしなかったんですけどね」
彼がナツくんと上手くやれる可能性は無きにしもあらず。でもそれ以前の問題として、弘美さんは「あんなに臭い男はちょっと……」と、結局その男性をフッてしまったそうです。
「あれ以来、もうしばらくは彼氏いなくてもいいかな~という気持ちです(笑)。しばらくはナツを彼氏と言い張っていきたいと思います!」
弘美さんとナツくんが、いつまでも仲の良い1人と1匹カップルでありますように。
―
ペットにまつわる悲喜こもごも―
<文/もちづき千代子>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:
@kyan__tama