他には、カップルをはじめ、ゲストの方々の安全に関することも条項として付け加えられることがあります。たとえば、ゲストハウスでは、プールサイドでデザートブッフェなんてシーンも多く見受けられますが、泥酔してしまった
新郎やゲストが悪ふざけでプールに落ちてしまい、そういった場合の責任の所在などについてです。
もちろん、式場を運営する側としては、ゲストに提供するお料理、お飲み物、サービス……、すべてにおいて安心・安全にお過ごしいただけるようにと細心の注意を払っています。それでも、久々に会った学生時代のご友人との話に花が咲き、つい……というのを式場側として制止することは、やはり水を差すようでできません。

私が過去にいた式場では、披露宴が終わった後、お庭で新郎を胴上げしていたところ、ゲストのほとんどが酔っていたため、うまくキャッチされずに落下してしまい、
腰の骨を折る大惨事に見舞われたこともありました。こちらも例に違わず規約書に、「敷地内での胴上げの禁止」と、禁止事項に付け加えられることとなりました。
結婚が決まったカップルは、年末から年始にかけて本格的に結婚式について考えるタイミングだと思いますが、式場に申し込む際は、しっかり規約に目を通してからお申し込みください。規約に記載されている条項が多いと少し厄介に思ってしまうかもしれませんが、それだけ歴史があり、多くのカップルを送り出してきた式場の証拠です。安心してお申し込みください。ただ、不明点、不安点は遠慮せずに伝えてくださいね。
<文/長谷川真美>