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阿部寛、結婚式へのリアルすぎる本音を炸裂『まだ結婚できない男』

 俳優の阿部寛(55)主演のドラマ『まだ結婚できない男』(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後9時~)の第9話が今夜放送されます。作品では、高慢で皮肉屋の主人公・桑野信介(阿部寛)の独身生活がコミカルに、そしてリアルに描かれています。
『まだ結婚できない男』(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後9時~)

『まだ結婚できない男』(カンテレ・フジテレビ系、火曜午後9時~、画像:公式サイトより)

愛弟子に結婚式の祝辞を頼まれる桑野

 8話では桑野の事務所の共同経営者である英治英治(塚本高史)が、自身の結婚式への参列と主賓の挨拶を桑野にお願いしました。  これに対し、新婦の森山桜子(咲妃みゆ)をはじめ、周囲の人間は「桑野さんに祝辞をお願いしたら、結婚式がめちゃくちゃになる」と反対をします。しかし、英治は自分を一人前の建築士に育ててくれた桑野に、どうしても祝辞をお願いしたいとねばるのでした。  桑野に祝辞の依頼をする英治ですが、桑野に断られてしまい落ち込みます。そしてこのやりとりを知った吉山まどか(吉田羊)が「私が書いた原稿を読むだけでいいから、祝辞をやってあげてください」と強引に桑野に祝辞を引き受けさせるのでした。

結婚式にまつわる本音が続出

 8話では、「結婚」にまつわる桑野の名台詞が炸裂しており、思わず笑ってしまう展開となりました。  式場選びをする英治に対して、桑野は「まさか、ハワイで結婚式をしないよな?」と確認。「大金を使って結婚式に参列したのに、すぐに離婚された日にはどこに八つ当たりしていいのかわからないからな」と発言します。さらには、「なんで、結婚なんて時代遅れの制度に固執するんだ? 親や世間体にひきずられているだけなんじゃないのか?」と挙式を控えた英治と桜子に迫るのでした。  結局、桑野は祝辞を受けることになり、原稿も自分で書くことになるのですが、原稿を書くにあたり英治と桜子に2人についてヒアリングをします。  桜子は英治の好きなところを聞かれて「仕事をがんばっていて、言うことをなんでも聞いてくれるところ」と答えるのですが、桑野は「稼ぎはまぁまぁ、尻に敷いても文句は言わない」と勝手に解釈。さらに桜子に対して「綺麗で一緒にいて会話に困らなくて、片付けも上手」という英治の言葉対しては「見た目第一。おしゃべりで他の女より片付け上手」と変換。桑野の物言いに桜子は激怒するのでした。桑野の本音はとまりません。

祝辞は最高の展開に

 批難を浴びながらも祝辞の原稿を用意した桑野ですが、その原稿を紛失してしまいます。結果、桑野は英治・桜子を前に自分の気持ちをそのまま祝辞として送ることになるのでした。  そして「英治は15年前に自分のところにやってきて、何もできなかった。でも、どんなに辛いことがあっても逃げることだけはしなかった。そんな彼だから、結婚生活で何かあっても絶対に逃げない。僕との間に絆ができたのだから、桜子さんとの間にはもっと深い絆ができるはずだ」という言葉を送りました。  桑野のこの祝辞に、英治と桜子をはじめ参列者は胸を打たれます。前作から描かれてきた桑野と英治の絆に、熱い気持ちになりました。

やっぱり続く、急展開

 桑野の感動的な祝辞に胸を打たれつつも、毎回気になるのが展開の速さです。  桜子が挙式の話をする際に、戸波早紀(深川麻衣)の家に田中有希江(稲盛いずみ)、まどからと女子会を開いています。桜子はいつのまに、早紀らと仲良くなったのでしょうか。この状況があまりにも不自然なため「なんで?」と気になってしまいます。  出会って間もないかなり年下の女性(しかも女優)の自宅で、こうも頻繁に女子会をするのでしょうか。4人の女性の共通項は「桑野さん」のみ。この状況でどんな関係性が築かれているのかあまり描かれていないため、唐突感を感じてしまいます。  さらに今回、まどかは英治の結婚式で「私が原稿を書いて、桑野さんに読ませる」と勝手に名乗り出ます。しかし、まどかと英治はそこまで面識もなく、あくまで弁護士とクライアントの関係です。おせっかいだけでここまで突っ走るまどかにもやや違和感を感じます。  急展開は続きますが、やはり桑野を通して放たれるメッセージは胸を打たれることが多く、なにより阿部が演じる桑野を愛さずにはいられません。  クスリと笑えて心が温かくなるストーリーで、今夜もついつい桑野さんに会いたくなります。 <文/瀧戸詠未>
瀧戸詠未
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。Twitter:@YlujuzJvzsLUwkB
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