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30代無職でボロボロの私は、猫漫画をレシートの裏に描き続けた/ぶぶちよ

私と同じく、生きづらい方々にも読んでほしい

甥っ子

「ぶぶちよ絵日記」の中でもファンの多い甥っ子たち。自由な発想で大人たちを和ませている

――「かわいいだけでなく、ブラックな部分があるのもぶぶちよさんの魅力」というフォロワーさんも多いですね。「ぶぶちよ絵日記」をまだ知らない人たちに、簡単に紹介していただけますか。 ぶぶちよ:自分や家族など、まわりの人間を二足歩行の猫の姿で表現しています。猫だと色や模様で人物の描き分けができるので、簡単に描けて絵日記にしやすいんです。  二足歩行の猫は基本的に何もまとってはいないのですが、美容院に行ったりオシャレをしたりすると、意識した部分に何かが出現します(笑)。動物の猫も出てくるのですが、そちらは四足歩行で尻尾が長いのが特徴です。  描いている内容は、私の日々の小さなできごとです。最初は季節のことや作った料理のこと、家族のことなどを描いていました。時を重ねて、嬉しかったことや悔しかったこと、腹が立ったことなど感情面も正直に描けるようになりました。二足歩行の猫なのでかわいく見えますが、めちゃくちゃひどいことを言っているものもあります。  最初の頃から見てくれているフォロワーさんたちは、私の心の過程をずっと見守ってくれています。昨年末に『ぶぶちよ絵日記』というタイトルで本にしていただけました(『ぶぶちよ絵日記』扶桑社刊)。ぜひ、これまで見守ってくれた方々に読んでほしいです。そして私と同じように、生きづらさを感じている方々にも読んでもらえたら嬉しいです。  今年になって兄弟の保護猫を2匹引き取ったので、最近は猫との暮らしを描くことが多くなりました。苦しかった思い出を描いていた頃に比べると、とても平和な日記になってきています。

劣化していくレシートも含めて、私の作品だと思っています

ぶぶちよさんのパレット

ぶぶちよさんのパレットは手のひらでかくれてしまうほどの小ささ

――今後はどのように活動していく予定ですか。 ぶぶちよ:今後はもう組織には属さず、個人で活動していきたいと思っています。私は動物の形をした張り子を作っていて、2011年から個展を続けている(2016年は「地の底を這っていたため」お休み)のですが、それもずっと続けていきます。  そして、これからも良いレシートを見つけてはどんどん絵日記を描き続けていきます。捨てられるはずの弱々しい紙ですから、時間がたつにつれて劣化していくでしょう。その劣化も含めて、私の作品だと思っています。いつか、「レシート裏作品展」もやってみたいです。私の描いた絵が、誰かの幸せの手助けになったら嬉しいです。 ※※※※※※※※※※  とても小さな声で、ゆっくりとひとつひとつ丁寧に語るぶぶちよさん。「ぶぶちよ絵日記」は、淡く鮮やかな絵に込められた「心の葛藤と再生の物語」とも言える作品です。最後ににっこり微笑んだ姿を見て、彼女の幸せを祈らずにはいられませんでした。これからも続く「ぶぶちよ絵日記」に大注目! 【Bubuchiyo(ぶぶちよ)】 レシートの裏などに描いた絵日記を2017年春からツイッターで発表し始める。2019年12月13日に初の著書『ぶぶちよ絵日記』(扶桑社)を上梓。イラストや漫画のほかに張り子作品も作り、年に一度個展を開いている(2020年は1/8~12@西荻窪「FALL」)。趣味は喫茶店で過ごすこと。得意料理は「いももち」。 ツイッター:@bubuchiyo インスタグラム:@bububuchiyo <文/女子SPA!編集部> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
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【bubuchiyo作品展 鳥獣張子】1月8~12日(12:00~20:00)、東京・西荻窪の雑貨店「FALL」で開催。ぶぶちよさんが制作した張り子や茶筒の展示・販売のほか、初の著書の販売も。ぶぶちよさんは8、11、12日は終日在廊予定。9、10日は未定。


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