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バストが垂れる原因は揺れだけじゃない。防ぐ方法を習ってきた

 バストを守る上で「クーパー靭帯がのびてしまったり、切れてしまったりするのを防ぐ」のが大切なのは有名な話……。しかし、他にも注目すべきポイントがあるらしいんです。
走る女性 ジョギング

写真はイメージです

 ということで、国際医療福祉大学三田病院・准教授の奥田逸子先生と、ワコール人間科学研究所による「重力からバストを守る」カンファレンスに行ってきましたので、レポートしていきたいと思います(以下はカンファレンスの内容です)。

胸が垂れる原因は3つ

①揺れや重力 ②加齢 ③ハリの減少 バストが垂れる原因は揺れだけじゃない

①揺れや重力によって、クーパー靭帯や皮膚が伸びる

(クーパー靭帯:バスト内の乳腺や脂肪を吊り上げるようにまとめて支え、バストを形づくっている結合組織)  走ったり歩いたりなど、動くとどうしてもバストは揺れます。さらに、動いていなくても体は重力下にあるため、寝ていたとしても重力は常にかかっている状態なのです。これらの揺れや重力は、クーパー靭帯だけでなく皮膚も伸ばしてしまう恐れがあります。  伸びてしまった皮膚はクーパー靭帯と同じく元に戻ることはありません……。ただ、今回のカンファレンス曰く、クーパー靭帯が伸びるということはあっても、“切れる”ということはないのだとか。  そして、ワコール人間科学研究所の研究によると、無重力の状態でバストは 1.全体の位置が上がる 2.ボリュームがそれぞれ上下左右均一 3.一番伸びてしまいやすいバスト上部の皮膚が伸びていない ということがわかりました。  つまりは、可能なかぎり無重力と近い状態にすることで、バストの下垂を防ぐことができます。

②加齢によるクーパー靭帯や乳腺の萎縮

 加齢はどうしても避けられません。奥田先生がバストを横から撮影したMRI画像では、20代の頃にははっきりと写っていた乳腺やクーパー靭帯が40代では細くなっていることがはっきりとわかりました。

③ハリの減少

 歳を重ねると気になってくるのがお肌のハリです。バストのハリは20代後半に差し掛かると一気に下り坂になる方が多いです。ハリがなくなるとバストが柔らかくなり、その分揺れやすく重力に素直になってしまいます。

垂れさせないためには、シーン毎のブラジャーが大事

 バストを下垂させないためのルールは、ぴったりのブラジャーを着けるだけではなく「シーンに合わせたブラジャーを着ける」こと! バストは、 立っている時:下 寝ている時:上下左右 走っている時:上下 に向かって重力が働いたり揺れたりします。  世の中にはいろんなブラジャーがありますが、そのシーンごとに合った下着を着用することで、よりバストへの負担を少なくできます。
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シーンごとに合った下着とは?
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