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出産で急変した友情。実はセックスレスだった友人が放った一言

 かつてはあんなに仲が良かったのに……。人付き合いの悩みにつきものなのが、環境の違いによって感じてしまうマウンティング。結婚をしたり、子どもができたりすることで、それまでの価値観があわなくなってしまうことも、残念ながらあるようです。
女友達

写真はイメージです(以下同じ)

フェスが終わると来年の宿を予約。バンギャの結束

 かつては、趣味であるライブ鑑賞のため一年中、日本各地へライブ遠征に出かけていたという加藤綾香さん(仮名・38歳)。しかし、一昨年前にまさかの自然妊娠をし、現在は1歳になる男児を自宅育児中。もうそろそろ、またライブが見に行きたいなあと思っているとか。 「追いかけているバンドは少しずつ変わりましたけど、20代の頃からずっとバンギャだったんです。常に半年後までのライブチケットを買っている状態で、一年なんてあっという間でしたね。  周りのみんなも、ツアーに、遠征に、フェスにと一年の予定はライブ優先で過ごしていました。遠征先の宿泊費を浮かすために相部屋をしたり、普通の友人関係よりも濃いつきあいでした。夏フェスは4人部屋を、フェスが終わった瞬間に、来年の分をまた予約するんです。そのため結婚などで、抜け駆けはできない雰囲気でした」  綾香さんは、そんな女子ならではの結束の固さを語ってくれました。

「趣味>結婚や出産」

「うちらの友人の中には、つい結婚を後回しにしてたり、出産よりも趣味を優先してたりする友人が多かったので、子どもがいなくても平気な雰囲気だったんです。特に一番仲が良かったEがそういうタイプだったかもしれません。  Eは私と同じ30代ですが、20代で早々と結婚してバンギャ生活を謳歌していました。Eの旦那さんは、内装工事などを手掛ける会社を経営し、Eはそこの社員でした。ほとんど働かずニート主婦だったので内心羨ましかったです」 フェス しかし、周りのバンギャ仲間も、33歳を過ぎると結婚などで一時的に、ライブなどから遠ざかっていったといいます。地方遠征にも同部屋で泊まるほど仲が良かったEと綾香さんにも、あることが原因で諍いが生まれます。

SNSで夫婦仲アピールする友人の現実とは

 Eさんから「会いたい」というメッセが頻繁に来るようになり、綾香さんは久しぶりに子どもを夫に預けてEさんと食事に出かけました。 「私は3歳年下の男性とでき婚だったんです。まさかの結婚と出産だったんですが、この一年間はこれまでずっとライブに行っていたのがウソみたいに、ライブに行かなくても平気になっていました。  子どもができたことで、立場が違ってしまうのは仕方ないと思うのですが、今思えば、久々に会ったときのEの様子は最初からおかしかったですね……」  待ち合わせのイタリアンの店に行くと、Eさんは矢継ぎ早に話し出します。 「Eは夫と出かけたり、飲みに行ったりした時に『#夫好き』のようなタグをつけてアップしていたので、夫婦仲が良いとすっかり思っていたんです。ところが、夫のパソコンからスマホまで、すべてパスなどを調べて行動を盗み見ているっていうんです」  これには返す言葉が見つからず、驚いたという綾香さん。Eさんが自由にバンギャ活動をできたのは、Eさんの夫は夫で、別の女性と仲が良かったからなんだとか。
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態度が急変したE…
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