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夫の年収280万円で子供3人。「妻の実家に援助を頼むしか…」

 やっと景気が良くなってきたとはいえ、私たちの給料もどんどん上がるかというと……そう話は簡単ではない。特に、男性の給料はこの15年ダダ下がり中で、いまや男性の4人に1人が年収300万円以下。そこで、年収200万円台の40代男性に、その実情を取材してみた。

昨年ついに年収300万円を割りました……



●大沢修さん(仮名・40歳・年収280万円)のケース
(自動車関連企業勤務・既婚で子供3人・甲信越地方在住)

夫の年収280万円で子供3人 自動車産業一筋20年の大沢修さんは、8年前から現在の工場に勤めている。最初の数年は年収330万円前後だったが徐々にダウン。昨年は280万円とついに300万円を切ってしまった。

「今年も同じくらいです。社長には、『今は持ちこたえているが、5年後はわからない』と言われました。できれば別の仕事に転職したいけど、整備士以外の資格も技術も何も持っていないし……」

 だが、肝心の車の整備もハイブリッド車を整備できるスキルは持っていない。そのため、「同業他社への転職も難しい」と言う。

「10歳、8歳、2歳とまだ手のかかる子供が3人もいる。特に長男は『将来大学に行きたい』って言ってるけど、今の状況じゃ無理。私に似ないで頭のいい、自慢の息子なんだけどね」

 月収は月21万5000円。地方なので家賃が月3万5000円ですんでいるのはラッキーだが、子供3人を養うには薄給すぎる。唯一の趣味は「月1万円」との約束でやっているパチンコだという。 あまりの困窮ぶりに現在末っ子の育児に専念中の大沢さんの奥さんも「来年からパートに出る」と宣言。

「妻の実家に援助を頼むつもりです。もともと折り合いが悪かったのですが、息子たちのことをかわいがってくれるので。子供をダシに使うのは心が痛みますけど」

 自動車関連の工場勤務といえば、海外の安い労働力と戦わなければならない産業の最たるもの。勤めている8年の間に年収がマイナス50万円とは、まさに今起きている「給料ダダ下がり」の縮図のようだ。

<PHOTO/Pojoslaw>
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