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大沢たかお「Suicaで電車に乗れるって知らなかった」AI科学者役なのに…

『AI崩壊』より

『AI崩壊』より

電車の改札で四苦八苦

――桐生はAIのスペシャリストですが、大沢さんが「自分はアナログ人間だなぁ」と感じる瞬間はありますか? 大沢「この間、六本木駅から広尾駅まで電車に乗ったんです。でもSuicaが電車に乗るためのカードだとは知らなかったんです」 ――Suicaという名前は知っていたけれど? 大沢「Suica自体は2年くらい前から持ってたんです。駐車場の代金清算で使うことが多くて。1年半くらい前には、携帯に入れる電子Suicaを知ったので入れました。嬉しくて使いたくてしょうがなくて、Suicaが使えるところではなるべく使っていたんですが、もともと電車に乗るためのものだとは知らなくて。  だから、この前電車に乗ったときも、切符を買おうとしました。そもそも切符の買い方もよくわからなかったんですが、なんとか買って、だけど今度は改札の入り方が分からない。前に切符を電子改札の部分に当てて失敗したから、しばらくみんなの動きを見てたんですが、誰も切符を持ってないんですよ。仕方ないから駅員さんに聞いて入ったんです」 ――Suicaが電車に使えるというのは、あとで言われたんですか? 大沢「そう。『え! Suicaってそういうものなの!?』って(苦笑)。みんなが電子改札の部分に当てて構内に入っていくのも、定期券であってSuicaだとは思ってなかったんです。自分は割と新しいことにトライしている人間のつもりでいて、どこかでやっぱりアナログなんだなぁと思いましたね(笑)」

10年後の未来のことは分からない。いま頑張らないと

――本作では10年後の未来を描いています。最後に、大沢さんが描く日本映画の未来と、そのときのご自身の姿をどう想像しているか教えてください。 大沢「正直、10年後に映画が残っているかどうかもわかりません。間違いなく、世界やエンターテインメントの形は変わるし、もう変わってきています。技術云々は別として、10年後に自分がどう頑張っているかというのは、想像する意味がないと思っているんです。だからこそ、いま頑張っておかないといけないと思います」 (C) 2019映画「AI崩壊」製作委員会 <文・写真/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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