しかし、今では自分を認め、これまでの生き方を肯定できるようになったそう。「私は
『結婚=出産』ではないと考えています。性行為だけでなく、体外受精のように出産方法の選択肢が増えてほしいし、独身の女性が医療機関で子どもを授かり出産するような生き方もいいと思うんです。」
真琴さんが望むように、もし自分が求める人生を自由に選択することが出来たら、子どもの有無だけでなく、結婚に関する生きづらさやプレッシャーからも解放されやすくなるのかもしれません。
各々が異なるセクシュアリティを持っているのは、人として自然なことです。「日本には偏った先入観で女性を見ている人がまだ多く、性行為もまだまだ男性社会だと感じます。そんな現状に飲みこまれないよう、自分の気持ちを肯定してあげてほしい。」
愛情表現の選択肢が多い時代が到来したら、素敵。――真琴さんのそんな言葉を聞くと、子どもや結婚観に対する価値観の違いを受け入れるだけでなく、異なるセクシュアリティの人にも寄り添う、そんな考え方が広まれば、マジョリティやマイノリティといった言葉に捉われることもなくなりそうです。
―シリーズ「
親としてのエピソード集」―
<文/古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291