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メイクの上からミスト化粧水って意味ある?乾燥肌対策を医師に聞く

保湿系のサプリは胃で分解される

――それは怖い……! 保湿系のサプリを飲むのはどうですか? 保湿系のサプリは飲んでも胃で分解される「コラーゲンもセラミドもヒアルロン酸もサプリになっていますが、胃の中に入ったら分解されるので皮膚には届いていません。効果ゼロです。皮膚の外から塗ってあげないとダメですね」 ――食べたものの中にアミノ酸がある方がいいということではないのでしょうか? 「滋養強壮としての効果はあると思います。でもそれでシワやたるみがなくなるというのは過剰な期待です。良質なお肉を食べていた方がいいんじゃないかな。効果のないサプリより、病院で買えるドクターズコスメをおすすめします」 ――SNSで、病院で処方してもらえるヘパリンも話題になっています。 「ヘパリン類似物質は保湿剤として用いる医薬品です。血流がよくなるなどなどいろんな効果があるので、冷えやしもやけにも効きます。血流がよくなると肌のターンオーバーが早くなるので、治癒も早くなります。でも身体の痒い人が血流をよくすると、もっと痒くなります。お風呂上がりやお酒を飲んで痒くなる人は、血管が開いて身体が温まるのが原因です。ちなみに最近は小児科などでお子さんに使うと言って、お母さんたちが大量に処方してもらって使っているのが問題になって、今では各県単位ですが、1度に処方していいヒルドイドの上限がほぼ定められています」 ――保険適用で安いからといって安易に使う人が増えると、医療費がかさんで結局は保険料が上がってしまうので、美容目的で使うべきではないですね。ドラッグストアでも安価に売ってますし……。乾燥対策に必要なのは、加湿器と皮膚の保湿・保護ですね、ありがとうございました! 【豊田雅彦(とよだ・まさひこ)】 うるおい皮膚クリニック院長。クリニックでは、皮膚科・アレルギー科・形成外科・美容皮膚科・漢方皮膚科が主な専門。受付開始3時間以上前からできる患者の行列は有名。薬だけに頼らず、日常生活の中で病気・かゆみを克服する診療方針は、世界から絶大な信頼を得ている。著書に『頑固なかゆみもアトピーも1分肌活クリニックでは、皮膚科・アレルギー科・美容外科・漢方皮膚科を専門としています。で必ずよくなる』(三笠書房)がある。 <文/和久井香菜子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表
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