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バカリズム、夏帆に「思ったよりムキムキじゃなかった」

 バカリズムさんの原作・脚本・主演で映像化され好評を博した連続ドラマを映画化した『架空OL日記』が公開です。原作は、バカリズムさんが2006年からOLになりきって架空の日常を綴ったブログ。17年にドラマになると、バカリズムさんがそのままの姿で主人公の「24歳OLの私」(映画では26歳)を演じて話題を集めました。
(左)夏帆さん、(右)バカリズムさん

(左)夏帆さん、(右)バカリズムさん

 映画版もドラマ版の雰囲気をそのまま踏襲。主人公「私」の親友のマキちゃん役の夏帆さんをはじめ、ドラマ版のメンバーが再集結しました。映画公開にあたり、バカリズムさんと夏帆さんにインタビュー。ブログから10年以上を経ての女性をとりまく変化などを伺いました。

最初は「これ、大丈夫ですか?」とずっと聞いてました(笑)(夏帆)

――バカリズムさんがそのままの姿でOLとして馴染んでいるところが、本作のユニークでシュールな魅力です。 バカリズムさん(以下、バカリズム)ドラマのときの最初の顔合わせのとき、不思議な空気が流れていました。みんな不安に満ち溢れていて(笑)夏帆「今はこれが当たり前だと思ってしまっていますけどね。そういえば、最初にドラマを撮り始めたときは、出来上がったものがどんな感じになるのか、前例もないですし、『これは、どういったドラマなんだろう』という思いはありました(笑)」 バカリズム「ですよね(笑)。みんなからいろんな質問が来ました。最後のオチのような部分も、最初の顔合わせのときにお話したんです。『ここに向かってみなさん演技をしていきましょう』と。みなさん『ポカーン』とされてました」 夏帆「最初のころは、ずっと『今のお芝居で大丈夫ですか?』と聞いていた気がします(笑)」 バカリズム「最初は夏帆さんと二人とか、パーツパーツで撮ってたんですけど、何日目かで、全員が集まってご飯を食べるシーンを撮ったんです。そこではっきり見えたというか、これは大丈夫だなと。そのとき、『これは何かしらの賞を取りますよ』と言ったのを覚えています」 ※同作およびバカリズムはギャラクシー賞月間賞受賞、第55回ギャラクシー賞テレビ部門特別賞受賞、第36回向田邦子賞を受賞 夏帆「途中からはとにかくただただ楽しかったです」

今は、女性の管理職が圧倒的に増えた

――バカリズムさんのブログが基ですが、マキちゃんが夏帆さんに決まっていかがでしたか?
『架空OL日記』より

『架空OL日記』より

バカリズム「『あ、この人だったんだ』という感覚です。たとえば僕が夏帆さんのことを全く知らない人に話をしていて、実際にその人が夏帆さんに会ったとき、ちょっと違ったりするじゃないですか。そんな感じ。こっち(夏帆さん)が本物で、それを文章にしたのが僕のブログ、みたいな」 ――なるほど。実際に会えたという感じですかね。思っていたよりこうだったといったものはありましたか? バカリズム「『本当のマキちゃんは、思ったよりはムキムキじゃないんだな』と思いました(笑)」※マキちゃんは趣味が筋トレ 夏帆「あはは」 ――映画版も変に話が大きくなるのではなく、ドラマ版の世界観がそのまま踏襲されていますね。
『架空OL日記』より

『架空OL日記』より

バカリズム「そうですね。ただかなり気を配ったところもあります。ブログは10年以上前に書いていたものなので、当時の銀行の世界やOLさんの世界と今とは、ルールや常識が違うんです。今の20代のOLさんが見ても、内部にいる人が書いたんじゃないかと思われるくらいにしたかった。  なので、実際に銀行で働いている20代のOLさんに何度か会って、毎回2時間くらい取材というか、雑談をしました。大きな違いは、女性の管理職の方が圧倒的に増えたことですね。ブログを書いていたときの彼女たちが、管理職になっているような状態夏帆「私も撮影に入る前に、実際の銀行員の方のお話を聞いたり、資料をたくさんいただいて1日をどういう風に過ごしているかといったことを読みました。撮影でも札勘とかいろいろなレクチャーを受けたうえで、1日かけて営業場のシーンを撮影しているので、疑似体験させていただいた感じです」
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ドラマ版との一番の違いとは
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