夕食前に飲むべきものは?「ダイエット習慣6つ」を管理栄養士に聞く
(5) 2杯目からは「太りにくいお酒」を
「穀物や果実を酵母でアルコール発酵させた『醸造酒』です。大麦が原料のビール、ブドウが原料のワイン、白米が原料の日本酒、もち米が原料の紹興酒などがあります。アルコール以外に含まれている糖質が血糖値を急上昇させ、体内の脂肪細胞をつくるインスリンの分泌を刺激して太る原因となります。スパークリングワイン、梅酒、リキュール、ベルモットや甘いリキュールなどの『混合酒』も、太りやすいお酒です」
では、太りにくいお酒の種類とは?
「醸造酒を蒸発させて不純物をろ過して冷却し、再度液体に戻した『蒸留酒』です。焼酎、ウイスキー、ブランデーのほか、ウォッカ、ジン、ラム、テキーラ、泡盛などがあります。これらは蒸留の工程でアルコールのみが抽出されるため、血糖値が急上昇する糖質が含まれていません。例外的に、醸造酒でも糖質の低い辛口のワインは2杯目もOK。とくに、赤ワインは血糖値を抑制する効果があるポリフェノールが豊富なため、オススメです」
(6) 夕食は「一酒三菜」で!
飲酒習慣がない人は、世界が認めた日本の健康食「一汁三菜」を。お酒を飲む人は「一酒三菜」の実行がマストだそうです。「三菜」の概要を教えてもらいました。
◆主菜……魚・肉・卵・大豆を使った料理からメインを選びます。ダイエットに有効な燃焼系のタンパク質です。ダイエットの“ガソリン”となります。
◆副菜1……野菜料理を選びます。老廃物の排泄、血流促進など抗酸化作用で、体内をつねに代謝しやすいコンディションに整え、メインのタンパク質の働きを促進させます。ダイエット効果を加速させる“エンジンオイル”です。
◆副菜2……海藻や魚介、きのこ類をプラス。お酒を飲む人向けに肝臓や腸をねぎらう“スペシャルケア”です。
【松田真紀(まつだ・まき)】
アスリート管理栄養士。20年に渡る大手広告代理店でのプランナー経験を生かし、トータルフードプランナーとして独立。自らがアスリートとして身体で実証した実践できる栄養プランの提案をポリシーとしている。『前田家の食卓~食べて身体を整えるレシピ~』(幻冬舎出版)栄養監修。2017年7月、初の自著として、居酒屋で何を食べればやせるかを図解入りで詳しく紹介する「居酒屋ダイエット」(三笠書房)を出版。
<文/内埜さくら>
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