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給与明細は捨てちゃダメ! 誰でもできるお金知識の「第一歩」

おおしまりえの幸せな人生の迷い方】  恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。 マネーリテラシー 突然ですが、自分のお金知識に点数をつけるなら、何点ですか? 「マネーリテラシー(お金の知識)」は大切ですが、そういう話って、凄く稼いでいる人やフリーランスなどにしか関係ない話だって思っていませんか。  またマネーリテラシーと聞くと、投資の話が出てくる場合が多いので、ちょっと怖いと思う人もいるかもしれません。はたまた「毎月決まった金額が振り込まれるから、別に困ってない」という会社員の方もいるでしょう。しかし、本来投資や貯金をひっくるめてすべての人にお金の知識は必要です。  では一体どんな知識から得ていけば良いのか、前回前々回と、貯め方や使い方の話をファイナンシャルプランナーでコラムニストの西山美紀さんに話を聞きましたが、今回は「最低限知っておくべきお金の知識」について、教えてもらいます。

最初の一歩は「給与明細をしっかり見る」

 お金と向き合うことは、自分の生き方と向き合うことでもあるので、正直私は辛いです。最近ではネットバンキングやクレカ明細の画面を開くことすら嫌な気持ちになります(笑)。  という、自分の話は置いといて、お金の使い方や貯め方を少しずつ見直す中で、同時に高めたいのがお金の知識。では何を知っておけば「とりあえずOK」といえるのでしょう。 給与明細「まず会社員の方の場合は、毎月の給与明細をちゃんと見て、1つ1つの意味を知るところから始めたいですね。実はここ数年、社会保険料(健康保険や厚生年金など)は、どんどん上がっています。明細は手元に入る金額だけ見たら捨ててしまう人も多いかもしれませんが、今支払っているこれらのお金は、実はいざというときの助けになります。会社員って本当に優遇されているので、少し意識を向けていければいいですね」(西山美紀さん。以下同)  毎月一定金額が振り込まれるお給料は、わざわざ項目まで確認する習慣は持ちにくいかもしれません。でも、マネー本を読んだりセミナーに行ったりするよりも、明細を見て中身を調べる方が気軽だし、自分の生活に直結していて、最初の一歩としては良いのかもしれません。

会社員は優遇されているって本当?

 さきほど「会社員は本当に優遇されている」という話がでましたが、働いているとその優遇は気づきにくいものです。少し具体的に説明すると、「雇用保険」を払うことで権利が発生する「失業保険(失業給付)」や「教育訓練給付制度」がこれにあたります。  以前、「無職になったけど、失業保険は恥ずかしくて申請できない」と話す友人がいました。失業保険は無職期間の経済的な救済の意味がありますが、そもそも働いている間納めていたお金(権利)をただ使うだけです。そこに恥ずかしいという価値観を入れるのは少し違います。  また、会社の各種割引や資格手当も、個人で仕事をする人からすると優遇を実感できる部分です。 仕事「認可保育園なども、一般的には会社員の方が入りやすい現状があります(※フリーランスでもシングルマザーなら入りやすい、などの場合もあり)。結婚や妊娠で仕事を辞める選択は、今の時代リスクを高めるだけでなく、本来受けられる優遇を手放すことになるので、できれば避けたいところですね」  ちなみに契約社員や派遣社員も、個人事業主と比べると制度面で優遇される場合もありますが、正社員ほどでないことが多いといいます。そういう意味では、正社員を目指すこともマネーリテラシーを高める一つの方法と、西山さんは話します。
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