それでは、今回の相談について考えていきます。 　最大のポイントから言いますと、あなたがどうしたいか？あなたの彼への気持ちはどういうものですか？が重要だということです。それをあなた自身がわかったのなら、あなたの望みを叶える方向で行動に移していくだけです。 　その望みが彼の気持ちと重なるかどうかは彼の意向も尊重しなければなりませんが、まず何よりあなたがどうしたいか？を自己認識できるようになることが重要です。彼の心変わりの真相を探っていても結局は答えが出ませんから、考えすぎないようにしてください。（一応、僕の見立ては後で解説します。） 　人と付き合っていく時に、その人との関係で悩んだのなら、次の3つの視点から考えてみるといいです。 (1) 自分が相手のことをどう思っているのか (2) 相手は自分のことをどう思っているのか (3) 2人の関係性(距離感、関わり方)が快適か 　(3)の関係性では、損得や優劣のような客観的上下関係があるような捉え方ではなく、快適か不快かといった主観的感覚で捉えると本質的な関係が見えてきやすいです。その先に、他者との関係の中から“私”という自分が浮き彫りになってきます。“自分”がわからなくなったら、自分の内面と向き合うだけではなく、他者との関係に視点を置くと気づけることがあります。 　恋愛関係の場合、この3つの視点の「どう思っているのか」の部分を「好きなのか」に変換して考えてみてください。 <1>私は彼のことが好きなのか <2>彼は私のことが好きなのか <3>2人の関係性は、私にとって快適か 　ここで問題なのは、「好き」という感情に様々な種類があるので悩まされることです。相談文を読む限りでは、あなたが彼に好意を持っているのはわかりますが、どういった好きなのかは読み取りきれません。どんな種類の好きだったとしても、あなたが望む<2>の関係性と同じ方向性のものでなければ、感情と関係が一致しないのでうまくいきません。まず、彼への気持ちを考えてみましょう。 　見た目が好き。情報（社会的肩書、年齢、収入、家柄、第三者からの評価、など）の条件で好き。セックスの相性がいいから好き。寂しい時にかまってくれるから好き。甘えてくるのが可愛くて好き。考え方や感情表現の仕方が好き。人として尊敬できるから好き。私のことを好きって言ってくれるから好き。一緒にいて楽だから好き。怒ったり否定したりせずそのまま受け入れてくれるから好き。好きなことが一緒だから好き。あなたが彼に抱いている好きはどんな好きでしょうか？