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30代・40代が、“肌のために”見直すべきNG習慣|皮膚科専門医に聞く

 悲しいかな、加齢による肌の変化を感じる瞬間ってありますよね。なんとか抗おうと、アイテムをチェンジしたり、美容グッズを買い揃えたり。入念なケアを意識している方も多いはず。
アラサー・アラフォーが、“肌のために”見直すべきNG習慣3つ|皮膚科専門医に聞く

写真はイメージです(以下同)

 でも、ひょっとしたら、その努力がお肌のためになっていないかも! アラサー、アラフォーはお肌のために何をすべきなのか? 『皮膚科専門医が教える 40代からはじめる正しい「美肌」レッスン』(彩図社)などの著書もある、皮膚科専門医の小林智子先生に、お肌のために本当に見直すべき習慣を教えていただきました。

1. クレンジングは使い分ける

アラサー・アラフォーが見直すべき3習慣

小林智子先生

「年齢に応じて基礎化粧品を変えていく方は多いのですが、クレンジングはずっと同じという方は少なくありません。30歳40歳になってくると、肌の水分量や皮脂量は変わってきます。肌の変化を感じたとき、クリームや美容系など「補う系」に意識がいきがちですが、美容に詳しい人ほど「落とす系」を重視しているようです。  クレンジングはテスターできるものではないので、慣れ親しんだものを使い続けてしまうというのはわかります。でも、漫然と同じクレンジングを使うのではなく、使い分けをしていきましょう。ガッツリメイクのときは洗浄力の高いオイル。ベースメイク程度の日はジェルやクレンジングバームでやさしく落とす。そのほうが圧倒的に肌の負担を軽減できます。  もし、「私は毎日、ガッツリメイク!」という方は……メイク法も見直していきましょう」(小林智子先生、以下同)

2. やりすぎケアに気をつけて!

2. やりすぎケアに気をつけて!「化粧水を肌に入れ込もうと、強くパッティングしていませんか? 乾燥や小ジワ、ほうれいせんが気になって、セラムやらアイクリームやら、やたらたくさんアイテムを使っていませんか?  保湿に一生懸命になるのはわからなくもありませんが、使ったアイテムの分、すべてが足し算になって肌の潤いになっているわけではありません。むしろ、塗り込むときの摩擦が、肌のダメージになってしまっているかも。やりすぎケアは逆効果だと心得ましょう。  ちなみに、保湿&手軽さから、シートマスクを毎日のスキンケアに取り入れている方がいるかもしれませんが、これもおすすめできません。シートマスクに含まれる成分は化粧水に近いのですが、アルコールや界面活性剤が入っているものも多い。あくまで週に数回のスペシャルケアとして使うぶんには問題ありませんが、毎日する必要はありません」

3. 極端な食事制限は、将来たるむ原因に…

3. 極端な食事制限は、将来たるむ原因に…「直接的なスキンケアの話ではありませんが、食生活の見直しはお肌のためにも重要です。若い頃と同じように、「食べたいものを食べたいだけ食べ、食事制限でリセット」みたいなことは、30代になったらやめましょう。  食べる量を減らせば短期的にはやせるかもしれません。しかし、極端な食事制限は骨の代謝にも影響を与えます。頭蓋骨の萎縮をまねき、長期的にみると顔のたるみの原因となってしまうのです。  若い頃に無茶なダイエットを経験した方は、すでにこうしたリスクを持っていることになります。ダイエットをするにしても、バランスのよい食事を摂って、筋トレなど体を動かすことを意識する。いま、食生活を見直すことは、将来のエイジングケアでもあるんです」 ======  いかがでしたでしょうか? 肌を労ることがアラサー、アラフォーのスキンケアのポイント。そして、日々の生活習慣が10年後の自分につながるということ。今の自分のために、そして、アラフィフ、アラカンになったときも自信のもてる自分であるために、大事なのは今! 「軌道修正は早めに」という小林先生のアドバイスがズシリと胸に響きます。 【小林智子(こばやし・ともこ)】 皮膚科専門医・医学博士。2010年日本医科大学医学部卒業後名古屋大学皮膚科入局。同大学大学院博士課程修了。2015年よりアメリカ Northwestern大学でポストマスターフェローとして皮膚科の臨床研究に従事。帰国後は同志社大学アンチエイジングセンターにて糖化と肌についての研究を行う。食事と健康に関してレシピや情報などを医学的な立場から発信する「ドクターレシピ」を監修。著書に『皮膚科医が行っている極上肌の作りかた』『皮膚科専門医が教える 40代からの正しい美肌レッスン』(いずれも彩図社)公式サイト <取材・文/鈴木靖子>
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