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もつ煮込みの美味しさを知った日/漫画「よりみち のんべろさん」

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連載:漫画「よりみち のんべろさん」

 立ち飲み初心者の主人公「千ひろ」。偶然入った立ち飲み屋でその魅力に惹かれ、仕事帰りに一人で立ち飲み屋へ通うようになる――。  リアル社会では「外出自粛」で飲みに行けないけど…また美味しい飲み屋で一杯やる日を夢見ながら、この難局を乗り切りましょう!

2話・もつ煮込みの美味しさを知る

のんべろ2話01 のんべろ2話02 のんべろ2話03 のんべろ2話04 のんべろ2話05 のんべろ2話06 のんべろ2話07 ●漫画:なかはら・ももた 酒とアイドルと朝ドラが大好きなマンガ家。酒が好きすぎて居酒屋でバイトもしてます!連載中の作品等はTwitter (@momotaNakahara) ももたプロフィール画像 ●原作:ひろみん 都内在住のせんべろ放浪人。運営ブログ「せんべろnet」で、東京都内を中心とした飲み歩き情報を配信。酒場で過ごす時間が大好き。Twitter(@1000bero_net)│instagram ひろみんPH

苦手から好きに変わったもつ煮込みの思い出

 こんにちは! 飲み歩き大好きな原作担当のひろみんです。  2話は、大衆酒場の顔とも呼ばれ、飲兵衛に愛される「煮込み」をテーマにしてみました。大衆酒場に入って、まず最初に注文するつまみは「煮込み」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 のんべろさん2話 酒場で煮込みと言っても、牛もつ煮込み、牛すじ煮込み、豚もつ煮込み、鶏もつ煮込み、etc……と、お店によって特徴が異なり、味付けや具材もそれぞれ違います。 のんべろさん2話 だから、初めて訪れる立ち飲みや大衆酒場で「このお店は、どんな煮込みだろう?」と、注文するのが楽しみの一つになったりもするんですよね。 のんべろさん2話 皆さんは、大衆酒場の「煮込み」というとどんな煮込みをイメージしますか。私が頭に浮かぶのは、やっぱり味噌ベースのもつ煮込み。じっくり煮込まれて、具材にしっかり味がしみたコクのあるもつ煮込みを食べると、何杯でもお酒がすすんでしまいます。

臭みが苦手だったもつ煮込み

 現在、もつ煮込みを食べる機会が多い筆者ですが、10年前は漫画の主人公と同様に、もつ煮込みが苦手でした。理由は、学生時代に遡ります。 のんべろさん2話 高校生の頃、同級生と縁日に行った時のことです。数え切れないほどの屋台の中で、もつ煮込みと書かれた屋台に足が止まった私たち。理由は、おじさんたちが挙って食べていたもつ煮込みがとても美味しそうだったのです。  当時、背伸びばかりしていた私たちは、「うちらも、もつ煮込み食べてみない?」なんて、おじさんの真似をしてもつ煮込みを購入。わくわくしながら一口食べると…… うっ、もつが臭い。  自分はもつの臭みが苦手なのだとそこで気づきました。同級生はなんてことなく美味しそうに食べていたので、臭みが苦手なんていうのもカッコ悪いし、口には出さず食べたと記憶していますが、内心はキツかった。

美味しいもつ煮込みとの出会い

 トラウマになり、すっかり自身の生活から遠ざかっていたもつ煮込みでしたが、10年ほど前から立ち飲みや大衆酒場を巡るようになり、もつ煮込みとの遭遇率も多くなりました。  もちろん最初の頃は、もつ煮込みを避けていましたが、とあるお店がキッカケで、そこからもつ煮込みを食べるようになったんです。そのキッカケになったお店は、東京・田端のもつ焼き酒場「もつ焼きたつや」さん。 のんべろさん2話(塩煮込450円)  もつ焼きが美味しく、臭みもなかったことから思い切って「塩煮込」を注文。  すると、臭みもなく食べやすくて美味しい。「もつ煮込みってこんなに美味しかったのか!」と、感動した瞬間でした。そこから、徐々に気になるお店でもつ煮込みを食べるようになり、現在に至ります。 のんべろさん2話(塩煮込450円)  もつ焼きたつやさんの塩煮込は、透き通った塩ベースのスープに、もつの脂がとけこみしっかり出汁がでていて、コクもある。そこに、ぷるっとやわらかいてっぽうがたっぷり。シャキシャキとしたネギが乗っていたり、歯ごたえある竹の子入りなのもニクイです。 のんべろさん2話(ホッピー500円)  塩煮込を食べると、たまらずシャリキン(金宮焼酎を凍らせたもの)スタイルの三冷ホッピーがすすんでしまう。キンキンのホッピーと熱々の塩煮込のコラボが、最高なんです。 のんべろさん2話(煮込450円)  ちなみに、もつ焼きたつやさんは町屋にも店舗があり、そちらでは味噌ベースのもつ煮込みを楽しむことができます。どちらも一人飲みしやすいお店なので、煮込みやもつ焼きでちょっと一杯、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。 <文/ひろみん>
ひろみん&なかはら・ももた
原作:ひろみん、漫画:なかはら・ももた
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