もつ煮込みの美味しさを知った日/漫画「よりみち のんべろさん」

連載:漫画「よりみち のんべろさん」
2話・もつ煮込みの美味しさを知る
●漫画:なかはら・ももた
酒とアイドルと朝ドラが大好きなマンガ家。酒が好きすぎて居酒屋でバイトもしてます!連載中の作品等はTwitter (@momotaNakahara)
●原作:ひろみん
都内在住のせんべろ放浪人。運営ブログ「せんべろnet」で、東京都内を中心とした飲み歩き情報を配信。酒場で過ごす時間が大好き。Twitter(@1000bero_net)│instagram

苦手から好きに変わったもつ煮込みの思い出
酒場で煮込みと言っても、牛もつ煮込み、牛すじ煮込み、豚もつ煮込み、鶏もつ煮込み、etc……と、お店によって特徴が異なり、味付けや具材もそれぞれ違います。
だから、初めて訪れる立ち飲みや大衆酒場で「このお店は、どんな煮込みだろう?」と、注文するのが楽しみの一つになったりもするんですよね。
皆さんは、大衆酒場の「煮込み」というとどんな煮込みをイメージしますか。私が頭に浮かぶのは、やっぱり味噌ベースのもつ煮込み。じっくり煮込まれて、具材にしっかり味がしみたコクのあるもつ煮込みを食べると、何杯でもお酒がすすんでしまいます。
臭みが苦手だったもつ煮込み
高校生の頃、同級生と縁日に行った時のことです。数え切れないほどの屋台の中で、もつ煮込みと書かれた屋台に足が止まった私たち。理由は、おじさんたちが挙って食べていたもつ煮込みがとても美味しそうだったのです。
当時、背伸びばかりしていた私たちは、「うちらも、もつ煮込み食べてみない?」なんて、おじさんの真似をしてもつ煮込みを購入。わくわくしながら一口食べると……
うっ、もつが臭い。
自分はもつの臭みが苦手なのだとそこで気づきました。同級生はなんてことなく美味しそうに食べていたので、臭みが苦手なんていうのもカッコ悪いし、口には出さず食べたと記憶していますが、内心はキツかった。
美味しいもつ煮込みとの出会い
(塩煮込450円)
もつ焼きが美味しく、臭みもなかったことから思い切って「塩煮込」を注文。
すると、臭みもなく食べやすくて美味しい。「もつ煮込みってこんなに美味しかったのか!」と、感動した瞬間でした。そこから、徐々に気になるお店でもつ煮込みを食べるようになり、現在に至ります。
(塩煮込450円)
もつ焼きたつやさんの塩煮込は、透き通った塩ベースのスープに、もつの脂がとけこみしっかり出汁がでていて、コクもある。そこに、ぷるっとやわらかいてっぽうがたっぷり。シャキシャキとしたネギが乗っていたり、歯ごたえある竹の子入りなのもニクイです。
(ホッピー500円)
塩煮込を食べると、たまらずシャリキン(金宮焼酎を凍らせたもの)スタイルの三冷ホッピーがすすんでしまう。キンキンのホッピーと熱々の塩煮込のコラボが、最高なんです。
(煮込450円)
ちなみに、もつ焼きたつやさんは町屋にも店舗があり、そちらでは味噌ベースのもつ煮込みを楽しむことができます。どちらも一人飲みしやすいお店なので、煮込みやもつ焼きでちょっと一杯、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
<文/ひろみん>ひろみん&なかはら・ももた
原作:ひろみん、漫画:なかはら・ももた


