冬ドラマの女優ベスト3。恋つづ・テセウス以上に魅せた意外な女優は…
最優秀名演賞 シシド・カフカ『ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~』
『ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~』(NHK総合)で主人公をとびきりカッコよく務めてくれたシシド・カフカに最優秀名演賞を。クールで味のある探偵を演じ、ドラマのスタイリッシュな世界観を盛り上げていました。 隙のない立ち姿はもちろん、脚を広げて座っているときも、倦怠感をまとった物憂げな様子が独特の雰囲気を放ち、古き良き時代の銀幕スターのような佇(たたず)まいに惚れ惚れ。たまに見せるおちゃめな言い回しや表情には女性らしい色気あり。 そんな彼女のモノローグもまたさっぱりとした口調とウィスパーボイスのような低いトーンが心地いいんです。
『わたし、定時で帰ります。』(TBS系列/2019年)で不器用なパワハラ上司を演じたときも好印象だったのですが、今回はシシド・カフカのエキゾチックな魅力が最大限に生かされた当たり役となったのではないでしょうか。
さあ、この冬あなたを魅了したベストアクトレスは? <文/林らいみ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
林らいみ
フリーライター。大学院で日本近世史を研究した硬派の歴女。舞台・映画・ドラマが好物。観たい舞台があれば万難を排して劇場に馳せ参じ、好き勝手言っている。たま~に歴史系記事を書く。
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