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アイスにも“鮮度”がある。食べかけアイスはこう保存するんです

 こんにちは、アイスジャーナリストのシズリーナです。みなさん、食べ残したアイスってどうされてますか? 大きめのカップアイスや、アイスケーキ食べきれないことって結構ありますよね……。今回は森永乳業の美味しさ的にもボリューム的にも大人気のアイス「ビエネッタ」で、正しい保管の仕方を考察してみました。
森永乳業「ビエネッタ」

森永乳業「ビエネッタ」

 今までに4万2000個以上ものアイスを食べ歩いてきましたシズリーナですから、今回はあえて定番商品を深掘りしてみます。

ビエネッタの形を崩さないように保管するにはどうすれば…

 というのも先日、家族間のトラブルが発生しまして、「冷凍庫を空けろ! 指示通り空けないとアイスを溶かすぞー!」と、大きな箱に入った森永乳業「ビエネッタ」が真っ先にターゲットになってしまったのです……。勝手に冷凍商品を爆買いしてきたお前が悪いと口が裂けても言えません。 森永乳業「ビエネッタ」 しかし、これだけは言っておきたい! ビエネッタはとても繊細な極上のアイスクリームなんですよ。味も仕上がりも昔とは全く別物で、素晴らしい進化を遂げています。  私は空きスペースを作るべく、そんなビエネッタを無理やり食べはじめたのですが、食べていると体が冷えてしまい、結局3分の1が残ってしまう事態に。そこで、ビエネッタのあの形状を崩さないように保管するにはどうすればいいのかを考えに考えました。

プラスチック製の密閉コンテナーが最適だと判明

 結果、食品の保存などに用いるプラスチック製のふた付き密閉容器を使うことがオススメであることが判明! 森永乳業「ビエネッタ」 逆さまにして、蓋にビエネッタを乗せ、いつも食べ物を入れている方を蓋に使うと取り出すときにむっちゃ楽になります。これで、いつでも綺麗なままお皿に盛り付けられます。  しかーし、これはあくまで形をきれいに保存する方法。正直、形を崩さず正しい保管方法の提案になるので、味の劣化についてまでは配慮されていません!

アイスは外気や光に触れると、味や風味が劣化する

 アイスを楽しむうえで、保管方法はとても重要です。アイスは外気や光に触れるとそこから、アイスの中に含まれる脂肪分が酸化し味や風味が劣化してしまいます。なので、商品のカップにも密封(シーリング)が貼られるようになったり、遮光性の強いパッケージを採用されるようになりました。
旭化成「ジップロック(R) 20年春 ディズニーキャラクターシリーズ

(画像:旭化成「ジップロック(R) 20年春 ディズニーキャラクターシリーズ」リリースより)

 大切なことは、食べかけのアイスクリームはサランラップのようなフィルムで外気と触れる部分を遮断。また、アイスクリームはとても繊細な食べ物ですので、他の冷凍食品の匂い移りが容易にしやすいため、ジップロックのような密閉袋に入れて保管することがオススメです。
森永乳業「ビエネッタ」

アイスは外気や光に弱い。開封したら早めに食べましょう

 ちなみに、冷凍魚の近くに保管されたアイスクリームは生臭くなってしまい、ほんと最悪です。できるだけ開封したら早めに食べてくださいね。 参考:日本食品保蔵科学会誌VOL.32 NO.4 2006「アイスクリームの光酸化防止技術の開発」塩田誠 <文・写真/アイスジャーナリスト シズリーナ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
シズリーナ荒井(荒井健治)
年間4000種類以上のアイスクリームを食べ歩くアイスジャーナリスト。東京藝術大学出身。アイス料理研究家・企業コラボニストとして「雪見カレーヌードル」「エッセル冷やし中華」など、意外な掛け合わせレシピを考案し話題に。インスタグラムは@sizzle_feeling426、ツイッターは@sizzleeena、YouTubeはシズリーナ / シズチャンネル
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