渡米していた私が見た激動の数日。コロナ禍で「一瞬で街から人が消えた」
空港では重装備の欧米人たち
行き交う人たちの4人に1人くらいがマスクを着けているんです。もはやマスクをとがめるムードはありません。欧米人のほうが重装備なんです。マスクと顔との隙間をぴっちり密閉できる紙マスクや、ガスマスクみたいな呼吸穴がついているマスク、防塵用マスク。「日本人のつけてるその紙マスク、意味あるの?」みたいなレベルです。
ピッチピチのゴム手袋をつけている人までいます。前述の在米韓国人の方によると「アメリカ人は明日世界が終わるみたいに大げさなんだよ」と言ってましたが、ほんとにハリウッド映画みたいで世紀末感がすごかった。マスク着用を恐れていた9日とは大違いでした。
空港のショップも、お惣菜屋さん以外はすべて閉店。お土産も買えません。行きの飛行機もガラガラでしたが、帰りもそこそこ空席がありました。乗っているのはほとんど日本人のようです。機内では「感染防止のためにマスク着用することをご了承下さい」と放送があり、マスクをしているCAのかたもいました。
2週間の自宅待機を終えて
和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表
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