お次は、前のレシピでも紹介した蒸し卵の基本レシピをご紹介。実は私、出汁巻き卵や厚焼き玉子を作るのが、ちょっと苦手。時間もかかるし、油断すると焦げてしまいます。でも「8分蒸し」なら、しっとりふわふわに仕上がるのです。
☆基本の蒸し卵
【材料(2人分)】
卵 2個
水 大さじ1
塩 ひとつまみ
<作り方>
1 クッキングシートの両端をきつくねじって型を作る。
2 人差し指と中指で1を四方に引っぱり、底面を平らにする。
3 ボウルに卵を割り入れてよく溶き、材料をすべて加えて2の型に流し入れる。
4 包みを入れたフライパンに水500mlを加え、ふたをして強火で8分蒸す。フライパンから包みを取り出し、清潔なふきんの上にのせる。
5 ふきんごと手前から奥へ巻き、卵焼きの形になるよう整える。粗熱がとれたら食べやすい大きさに切り、よく冷ます。
こちら、まんべんなく焼けていて、均一に美しい黄色なのです。お寿司屋さんの卵焼きと見紛う完璧さ。本当に私が作ったの?と朝からテンションマックス。
基本の蒸し卵にミックスベジタブルを投入したり、鶏そぼろを加えたりと、アレンジも自在。思いのほか簡単に形が変えられるのも、魅力のひとつです。
究極の時短レシピでありながら、味も申し分ないのが本書のすごさ。でももしかしたら、クッキングシートになじみのない方もいるかもしれません。はい、私もそうでした。紙というだけで、不安になってしまうのですよね。
クッキングシート初心者の意見としては、慣れるまでは気持ち多めにシートを使うこと(ケチってはダメ)、包む、ねじる、をかなりしっかり目にやること、が大事なポイントかと。とはいえ使いこなしてしまえば、これほど頼りになるグッズはない、と実感しました。
本書には、ケバブやチリコンカン、ぶりの照り煮まで、本当に8分?と疑いたくなるレシピがたくさん。ページをめくるごとに、感動しちゃいますよ。
―
小説家・森美樹のブックレビュー―
<文/森美樹>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】