周りの「子作りプレッシャー」にウンザリ、子なし夫婦だって幸せです
夫婦の形は人それぞれで、100組の夫婦がいたら100通りのカタチがあると思います。今回はその中で「子供を作らない夫婦」に、お話を聞いてみました。
兵庫県神戸市に住む橋本菜穂さん(仮名・39歳)。夫はコンサル会社を経営しており、菜穂さんはそこの事務として働いています。今年で結婚7年目になるという橋本夫妻ですが、「子供を作らない生き方」を選択したのには理由があるのでしょうか?
「結婚3年目までは、私も当時働いていた仕事を続けたかったので、お互い好きなように生活していました。私は当時、友人とインターネットショップをやっていて在宅ワークだったので、家事は主に私が担当。
家計はすべて夫に任せていて、年に2回夫婦で海外旅行をするのが楽しみでした。35歳になったときに、そろそろ子供を作ろうという話になったのですが、実際に始めて見るとと思うようにいかなかったんですよね」
1年以上に及ぶ子作りの末、1度も妊娠することはなかったと話す菜穂さん。当時、菜穂さんは36歳。しかし、不思議なことに焦りなどはなかったといいます。
「私、地元は神戸なのですが、大学は東京に行ってたんです。大学の友人とは年に1度飲む仲なのですが、既婚者は2人、離婚しちゃったけれど子供がいる子が1人、独身は2人とみんなバラバラなんですよね。
その既婚者の子でずっと不妊治療をしているのが私の親友なのですが、不妊の原因は不明だというんですよね。不妊治療って大変なんだな……と思うと同時に、彼女達と話していて、みんな違う生き方でいいんじゃないかなと思うようになってきたんです。
ただ一方で、地元の高校時代の同級生から『子供作らないの?』『高齢出産は大変だよ』など色々言われていて、少し疲れていたのもあって。さらに親からも『1度、病院で見てもらったほうがいいんじゃない?』と言われて、私はそこまで子供がめちゃくちゃ欲しいというわけでもないので、なぜ皆そこまで言うのだろう?と思っていましたね」
それでも1度、不妊検診に足を運んだ菜穂さん。しかし、そこでも子供を作ろうと強くは思えなかったといいます。
35歳から子作りをスタート
みんな違う生き方でいいと思った
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