妻子持ちだと隠し続けた彼。娘に“おじさん”と呼ばせるクズすぎる嘘
「おかしいなと思うところは正直、たくさんありました。でも、その度に彼の言動を思い返して、騙されてないって言い聞かせてた気がします」
そう語る清水容子さん(仮名・29歳)はマッチングアプリで出会った彼が実は既婚者だったことで、大きなショックを受けました。容子さんが既婚者だと見破れなかったのは、彼のずるい演技があったからです。
容子さんは、マッチングアプリでバツイチの年下男性と意気投合し、交際することに。彼は出会った直後から容子さんに「早く結婚したい」「こんなにドストライクな人に出会ったのは初めて」と甘い言葉をたくさんくれました。
もうすぐ30歳になる……。そんな焦りもあったため、容子さんは余計、彼に夢中になっていきました。
「ようやく運命の人と出会えたのかもしれないって、ホっとしちゃったんです。」
しかし、ある日のデート中、彼のスマホに1通の着信が。偶然目に入った画面には、女性の名前とその人と思われる写真が映し出されていました。その場で彼を追求してみると、意外な返答が。
「電話の相手は元嫁。別れてからもたまに連絡が来るけど、しつこいから無視してると言われました。写真は機種変更時にデータをそのまま受け継いだから、変更するのを忘れていただけだと」
なんか怪しいとは思ったものの、容子さんはせっかく出会えた相手を失いたくなくて、それ以上話を深堀りしませんでした。
「離婚して半年と聞いていたので、多少の未練はまだあるだろうから、そっとしておこうという気持ちもありましたね。」
しかし、彼への不信感は日を増すごとに膨らんでいきます。中でも、目についたのは彼の車にあったチャイルドシート。どうしてこんなものを車に置いているのかと尋ねると、彼は神妙な面持ちで、現状を語り始めました。
「実は最近、姉が旦那のDVから逃げてきて俺のアパートにいる。姉には子どもがいて、ひとりで面倒みるのは大変だから子育てに協力してるんだよね」
返答を聞いた容子さんは、一度お姉さんと会ってみたいと言いました。すると、彼は意外にも快くOKしてくれ、翌週末、初めて彼のアパートへ行くことになったのです。
ところが、翌週、彼から突然「週末の件は無理そう」とのLINEが。
「子どもが熱を出してしまったため、お姉さんから日を改めてほしいと言われたらしくて。それなら仕方ないと言いつつも、心の中では不信感が募りました」
そんな容子さんの心境を察したのか、彼は電話をかけてきて「もう一度、姉に聞いてみるね」と言い、その場でお姉さんと話をし始めました。
「姉貴、やっぱり彼女と会わせたいんだけど、無理かな?……うん、わかった。あー、もううるさいな。なら、今度は絶対約束守ってもらうから」
そんなやりとりを聞き、容子さんは彼を信じていいのか分からなくなっていきました。



