そこで思い切って彼に「既婚者じゃない?」と尋ねてみることに。すると彼は涙を流し、自分が信頼されていないことを悲しみました。
「そんなに信じられないなら、一度うちにおいで」そう言われ、ついに容子さんは彼のアパートへ行くことになりました。アパートに着くと、彼は「ちょっと片付けたいから」と言い、ひとり部屋の中へ。
10分後、駐車場で待っていた容子さんの目に飛び込んできたのは、2歳くらいの女の子を抱く彼の姿。
「姪だと紹介されました。どうやらお姉さんが子どもを置いて遊びに行ってしまったようで……。部屋の中で泣いていたから連れてきたと」
いま部屋に戻ると、この子がまた悲しくなってしまうかもしれないから、気分転換をさせてあげたい。今日は3人でドライブしよう。彼からそう提案され、容子さんはその日、部屋に入ることができませんでした。

その一件以降も、なんだかんだと理由を付けてアパートへ来ることを拒む彼。
「既婚者かもしれない」という疑惑は、確信に変わっていきました。そこで、ある夜、ホテルで彼が眠った後、スマホを見てみることに。
「日頃から、自由にスマホを見ていいと言われていたので、LINEに証拠は残さないだろうと思い、データフォルダを見ました。そしたら、この前会った女の子と彼、そして知らない女性の3人で撮影した昔のプリクラがあって」
仲睦まじそうな写真に書かれていたのは「大事な家族!ずっと守ります」という落書き。その言葉が刺さった容子さんはプリクラの画面を自身のスマホで撮影。気持ちよさそうに眠っている彼を叩き起こし、既婚者である証拠を見せながら別れ話を切り出しました。